07344 VZC01674 ふなむし ギャラクシー アラスカクルーズ
( 8) 99/07/04 09:53 コメント数:1
ギャラクシーのアラスカクルーズに乗船しましたのでその内容を紹介します。
コース
6/11(金)17:45 バンクーバー出港
6/12(土) 終日航海(インサイドパッセージ)
6/13(日)10:00/23:00 ジュノー
6/14(月)07:00/16:00 スキャグウエー
17:30/23:00 ヘインズ
6/15(火) 終日航海(グレーシャーベイ)
6/16(水)11:00/20:00 ケチカン
6/17(木) 終日航海(インサイドパッセージ)
6/18(金)07:00 バンクーバー入港
ギャラクシーはバンクーバー港のカナダプレイスというターミナルから出港
しました。カナダプレイスは市の中心部にありホテルが立ち並ぶあたりからも
歩いていけます。ターミナルの上層には、シアターやホテルがあります。
乗船は正午ごろから始まりました。乗船手続きに時間が掛かると聞かされてい
ましたが、思った程でもなく船内に入ることができました。
ライフボートドリルは接岸中に実施されました。救命ボート番号の指定は無く
集合場所(エリア)が指定されています。我々のグループは集合場所にある
映画館で説明を受けた後、救命ボートの下でさらに説明を聞きます。英語、
フランス語、スペイン語(おそらく)、中国語で説明を繰り返すので、結構時
間が掛かりました。
ほぼ満室のなかで、日本人船客は同行の6人だけでした、乗組員の中に日本人
女性が一人いて頼りになりましたが、日本人船客用に配置されているのではな
く、乗組員の一人が偶然日本人だったという状況です。
レストランのメニューは日本語版が用意されていましたが、船内新聞やその他
の案内には日本語の説明はありません。
夕方といってもまだ明るい中、バンクーバーを出港しました。岸壁の反対側か
らは、姉妹船のマーキュリーがやや遅れて出港しました。
出港中の船の横を水上飛行機が平気で離水していきます。
ライオンズゲートブリッジの下を通って船は北上します。
このクルーズでは、行きと帰りにインサイドパッセージの終日航海日が2回あ
りました。アラスカ(アメリカ)域内もインサイドパッセージですが、ここで
いうインサイドパッセージは、バンクーバー島と大陸(カナダ)間の内海のこ
とを指します。
行き(北上)にはインサイドパッセージを夜間通過します。手持ちの地図では
その後外海を通るように書かれていましたが、船を大陸寄りを走り、島の間の
狭水道を縫うように進みました。船内アナウンスでは頻繁に説明(客室には聞
こえません)しているのですが、詳細な地図を持っていなかったのでどこを通
っているのか分からず残念でした。
帰り(南下)のインサイドパッセージは昼間に通過しました。インサイドパッ
セージは波が全くなく穏やかな海で、時折イルカが跳ねています。船の数が少
ないという違いがありますがまるで瀬戸内海を走っているようです。
この日は一日中デッキや展望ラウンジで一日中景色を楽しみました。
7万7千トンの客船が「こんな狭いところを通っていいの?」と思うような
水路を平気で進んでいきます。先日廃止された今治〜三原のフェリー航路を思
い出してしまいました。瀬戸内派の私には大満足のコースです(大海原派の方
には物足らない?)。
アラスカでは4つに港に入港しますが、どれも小さな港町です。
ヘインズの人口は、ギャラクシーの船客数と同じ位とのことです。
ショアーエクスカーションに参加した後は、街をブラブラして過ごしました。
お土産屋の中は、ほとんどが乗船客です。
何れの港でもタグボートが来ていますが、スラスターだけで離接岸します。
アラスカクルーズのハイライトは、グレーシャーベイでしょう。
グレーシャーベイは数多くの氷河が流れ込む湾で、国立公園になっています。
環境保護のため一日に入れるクルーズ客船の数に制限があり、その枠を各船会
社が取り合う形になります。この地域で古くからクルーズを実施している
プリンセスクルーズとホランドアメリカンに優先権があるらしく、
ギャラクシーはシーズンの始めと終わりのわずかの期間しかグレーシャーベイ
に入ることができません。
船は湾の奥のお目当ての氷河を目指して湾内をゆっくりすすみます。
湾の入口で係管が乗船してきて、海面や島の動物を逸早く見つけ教えてくれま
す。
氷河の前では充分に見学できるようしばらく停泊した後、反対側の客室からも
良く見えるように、船の向きを変えてまたしばらく停泊しました。
グレーシャーベイは雑誌などではよく紹介されていますが、氷河のスケールや
回りの雰囲気は実際に見て初めて実感できました。時折、氷河がくずれ落ちま
すが、大規模な物には遭遇することはできませんでした。以前は、汽笛を鳴ら
して無理やり落としたこともあったようですが、現在ではそのようなことはあ
りません。
バンクーバーには、ケチカンから同行していたノールダムと合い前後して入港
しました。バンクーバーで一泊した後、翌朝(6/19土)また港に出かけると、
クルーズ客船が列をなして入港するシーンをみることができました。どの船も
朝7時が入港時刻のようで、ドーン・プリンセス、クルスタル・ハーモニー、
ラプソディー・オブ・ザ・シーズ、ウエステルダムの4隻が相次いで入港して
きました。後の2隻はカナダプレイスへ接岸しましたが、先の2隻は少しはず
れの岸壁に接岸しました。
これらの客船を見るだけでも、ここまで来た価値があるかもしれません。
本クルーズ中には、リンダム、スタテンダムと海上すれ違い、ケチカンでは
サン・プリンセス、ノールダムと並んで停泊しました。
クルーズ中の天候は、雨が降ったりやんだり、時折晴れ間が覗いたりの繰り返
しで、天候の変化が早く。一日中雨の日という日はありませんでした。
気温は思ったより寒くなく日本の春頃の気温ですが、曇ってきて急に気温が下
がるようなこともありました。
クルーズ中最も日の長い日は、日の出が午前3時40分、日没が午後10時2
0でした。日没後もなかなか真っ暗にはなりません。
**ふなむし(愛知県岡崎市)**
07345 VZC01674 ふなむし ギャラクシー アラスカクルーズ(
( 8) 99/07/04 10:03
ギャラクシー アラスカクルーズ 船内の様子
** 食事 **
食事はメインレストランとビュッフェスタイルレストランの両方で食べられま
す。
メインレストランは朝、昼、夜とも2回制で指定席です。レストランは2階立
てで、我々のテーブルは1階の窓際で見晴らしの良い位置でした。夕食の時間
でも明るいので、外の景色が楽しめます。フォーマルデイには、逆にこの明る
さが邪魔になるので、カーテンを閉めて暗くしていました。
我々のテーブルからではレストラン全体の雰囲気がつかめないので、レストラ
ンに入るときには、わざわざ2階から入ってレストラン内の階段をゆっくり降
りて雰囲気を楽しみました。
レストランを始めスタッフは他国籍で、我々のテーブルのウエィターはクロワ
チア国籍の人です。他にアシスタントが付きますが、何れも明るく気持ちの良
いサービスが受けられました。それぞれの船客の好みを直ぐに覚えて、次の日
にはだまっていても出てくるようなサービスが、さりげなくやられるのが嬉し
い。これが本場のクルーズ客船のサービスかと感心させられました。
ギャラクシーの食事は、三ツ星レストランのシェフの監修で素晴しいというの
が宣伝文句です。ところが、乗船して直ぐに食べた昼食とその日の夕食が塩辛
く、こんなのが一週間続くのかと思うと、どうなることかとうんざりしました
が、後で考えるとこの日だけが大はずれだったようで、その後はなかなか美味
しく食事がとることができました。量の多さには驚きましたが、全部平らげる
ことができたのですから、私の口に合っていたようです。デザート類の甘さも
抑えられていて、日本人でも大丈夫です。
夕食は、前菜、スープ、サラダ、アントレー、デザートのコースで、フォーマ
ルディーには、アントレーの前に口直しのシャーベットが入ります。
朝食と昼食は、多くの人が最上階のビュフェスタイルのレストランでとります
レストランの中央にギャレーを囲むように円周状に料理が並びます。同じ料理
が4箇所に並んでいるので、1/4周が1コースになっていることになります
ギャラクシーには24時間制のレストランはありませんが、ほとんどの時間、
船内のどこかで軽い食事がサービスされています。また、ルームサービスも無
料なので、レストランが混んでいて席が無くなることもないし、ましてや料理
の一部が品切れになることもありません。
ミッドナイトビュッフェは同じ最上階の屋内プールサイドで1日おきに出され
ます。それぞれの日にはテーマが与えられ、「イタリアン」の日にはパスタな
どのイタリアン料理がメインになります。飾り付けやウェイターの服装もイタ
リア風です。
ミッドナイトビュッフェが無い日は、「グルメのおつまみ」と称してサンドイ
ッチ、カナッペやケーキ類がラウンジやカジノでトレーでサービスされます。
最後のミッドナイトビュッフェは、場所をメインレストランに変え、氷の彫刻
などと一緒に奇麗に飾りつけれました。この日はフォーマルディーで着飾って
いるのでパーティー気分です。最初に写真を撮ったり、見学するための時間が
とられ、その後それらを食べますが、クルーズ中でこの時だけは非常に混雑し
ました。
午後のティータイムは、ビュフェスタイルレストランで出されますが、
エレガント・ティー・タイムだけはメインレストランで出されます。入口で
スタッフの出迎えを受けた後、クラシック音楽の中で「伝統的」なお茶の時間
が始まります。この時ばかりは服装もうるさくジーンズでは入場できません。
外国船で嬉しいのがノンアルコールのカクテルがたくさんメニューに並んでい
ることです。「本日のカクテル」も2種類あり、片方はノンアルコールです。
アルコールが苦手な私にとっては有難いことです。
** ショー **
夜のショーは食事時間に合わせ、2回開催されます。ブロードウェイミュージ
カルを題材にした歌とダンスのショーの他、獅子まで出てくる中国雑技など、
西洋と東洋をミックスした内容でした。これらのショーは充分に楽しむことが
できたのですが、「コメディー奇術」などは、奇術の間にトークをはさまるの
で、英語が得意でない私には付いていけない内容のものもありました。
シアターは本格的で見やすい構造になっていて、舞台にはせりまであり効果的
に使われていました。それにしても、「タイタニック」の一場面を船の中のシ
ョーで演じられるとは思いませんでした。「タイタニック」のヒットが、欧米
クルーズにとって、プラス面に働いている証拠でしょう。
船内には5組のバンドが入っているので、シアターでのショーの他にラウンジ
で生演奏を聞くことができます。ダンスを踊っているいる人は意外と少ない。
昼間のイベントも各種用意されていましたが、私にとっては景色が一番のイベ
ントなので、ほとんど参加することはありませんでした。またギャラクシーは
アクア・スパ(有料)が充実していることが評判になっているのですが、これ
にも結局行く機会がありませんでした。
** ショアーエクスカーション **
アラスカクルーズのショアーエクスカーションは、氷河やホエールウォチング
などの自然を楽しむものが中心となります。ヘリコプターや水上飛行機を利用
するコースも多くそれらは料金が高くなります。私は、ヘリコプターによる
氷河観光、ゴールドラッシュ時代の鉱山列車の旅 に参加しました。
氷河観光は感動的で、途中氷河の上に降り立つことができます。料金を考慮に
いれても納得できる内容でした。
鉱山列車はスキャグウェイの岸壁に引き込み線があり、船を降りて直ぐに列車
に乗ることができます。最初蒸気機関車が煙を一杯に吐いて引っぱっていまし
たが、一旦停車したと思ったら途中からディーゼル機関車に変わってしまいま
した。この鉄道かなり急な坂道を上っていくので蒸気機関車では無理なことが
後になり分かりました。ディーゼル機関車も重連で引っぱる位の急勾配でした。
スキャグウェイの引き込み線の後は崖になっているのですが、そこにはこの港
に入港した船の名前とマークがペンキでぎっしり画かれています。もちろん
ギャラクシーの名前はありましたが、残念ながら日本船の名前はありません。
(にっぽん丸 や ぱしふぃっくびいなす はここに入港したでしょうか?)
他に水上飛行機とボートによるミスティーフィヨルド観光にも参加予定でした
が、これは悪天候のために中止になりました。残念。
** その他 **
今クルーズの一週間前位に、ギャラクシーが鯨にぶつかり、それに気付かず
バンクーバー港までくじらを引きづったまま入港したそうです。
現地のニュースでも大きく取り上げられたそうです。
**ふなむし(愛知県岡崎市)**