07106 GFE00277 SHOT 神津島1時間の旅
( 8) 99/02/14 21:30皆さんこんにちは、こんばんは SHOT です。
2/12−13で神津島まで行ってきました。前々から計画していた伊豆諸
島の船旅です。
時刻表を調べると、金土は神津島行きの船が23:30 発で横浜大桟橋にも寄っ
てくれるのです。これならば横浜に住む我が家は会社から帰ってからでも間に
合います。そこで随分前から計画していたこの強行軍を上記の通り実行してき
ました。とりあえず、ちょっと早めに大桟橋に着ければ仮に満席だとしても帰りの電
車がありそうだったので、予約も入れずに「行く?」「ダメだったら帰ってく
れば良いよね」との安易な会話の後、夫婦二人で行ってきました。大桟橋の窓
口に行くと当日券は2等のみとの張り紙。窓口で聞いても上等への変更は船内
でとの事でしたので「神津島まで2等大人2人、往復」「帰りは?」「明日で
す」「え、1時間も停泊しないよ?」「良いです」と言う変な会話の後、乗船
手続きを終え、乗船。折角並んでいたのにツアー客が優先。やっぱり、こうい
う所で儲けているんだろうなぁ、と思いながら団体の後に乗船。船内の勝手も
分からず、どんどん進んでいった先は最後尾、最下階の2等船室。最後尾なの
で、部屋の形が先細りになっているその一番後ろの方に陣取りました。一番後
ろには学生っぽい男の人が先に陣取っていたので、そのちょっと前に。
最初は特等にでも変えてもらおうか、なんて思っていたのですが、時期が時
期のためかかなり空いていたので「どうせ寝るだけだから」と2等のままで行
く事にしました。一番後ろの一番下でしたので揺れは少ないかもしれませんが、
エンジンの振動がかなり有りました。それでもそんな環境も「船らしくて良い
ね」って感じの夫婦でしたのでむしろ喜んでいたりしました。そうそう、船は「さるびあ丸」。以前は「さるびあ丸2」と言っていたよう
ですが変わったみたいです。船内の案内等も「2」が消してありました。船内
のパブリックスペースは「食堂」と何個所かにある「喫煙コーナー」、それと
この船は夏季に東京湾で納涼船として運行されるための後部デッキのみ。外を
見るにはどこかのデッキに出るしかない。うぅ〜ん、この時期の夜行、しかも
当日は20mは超えようかと言う強風で外はかなり根性が要ります。また、浴室
もありません。従って、もう寝るしか無いと言う状況でした。なお、食堂は横
浜乗船客のために24時過ぎまで開いていますので、夕食を取り損ねた場合で
も大丈夫です。
と言うことで前述の通り、エンジンの振動に包まれながらおやすみなさいっ
て事にあいなりました。5時。いきなり室内の電灯が点され、大島到着の船内放送。って訳で星の出
ている時間の起床。大島入港を見にデッキに出てみました。さ、さむい。予想
通りかなりの人が大島で下船していきました。ここから先は生活航路の感じが
強くなります。昨夜見た食堂のメニューを思い出し早朝だと言うのに突然の空腹感。大島出
港後にインフォメーションで食堂の開店時間を聞くと「7時」とのつっけんど
んな答え。この航路のインフォメーションの人は愛想が無いのかな.. 7時
を待ち食堂へ。 800円の朝定食を頼みます。和洋選べて私は和。洋はサンドイ
ッチとコーヒーでした。和は塩鮭と生卵+焼き海苔。典型的日本の朝食。空腹
だったせいもあり、なかなか満足でした。この日は海がかなり荒れていて、波頭が白く割れていました。揺れも縦揺れ
横揺れ、その他の揺れでなんかメチャクチャに揺れていました。スタビライザー
なんて代物は付いていないみたいでした。いやぁ、年末年始のにっぽん丸も結
構揺れていましたので、今回はこんなに揺れてくれなくても良いのに。揺れは
良いとしてもこの強風はなんとかして欲しい。「嵐を呼ぶ男」が同乗している
のだらうか...こんなに揺れて時間通りに着くのか心配。利島と新島は天候
次第ではパスとの事でしたが、案の定、利島はパス。新島は何とか入港できま
したが、いやぁ、港で働く人の大変さが分かる感じでした。防波堤に打ち上げ
る波を被りながら舫綱を必死でつないでくれていました。その後式根島を経由
して神津島へ。ここでちょっと心配に。ちゃんと時間通り着かずに出港だけが時間通りだと
すると降りた後で乗船手続きをしてから乗船まで間に合うのだろうか?そこで
先のインフォメーションで「神津島からそのまま横浜まで帰るのですが、乗船
手続きはどうすれば...」と聞くと同じ人が「降りて、待合所で手続きをし
てください」と冷たい返事。あぁ、やっぱり降りなきゃダメなのね。時間を確
認すると約1時間程ありそうなので、どうやら置いていかれる事は無さそう。波頭が全て白く割れる程の強風の中、神津島の港で1時間。流石にずっと外
に居るには辛い。天気は快晴だったのですが、とにかく風がすごい。仕方無い
ので30分以上は待合所の中で待って、再乗船。今回停泊した神津島の港には何
も有りません。待合所の建物が有るだけ。それも窓口の他にはトイレと自動販
売機、そして公衆電話だけ。1時間有ってもどこにも行けない。タクシーは有
るようですが、電話で呼んでも15分位かかるそうです。
帰りも新島まではすごい強風でかなり揺れましたが、大島に着く頃には風波
も収まってきました。きれいに見える富士山を眺めながら東京湾へ。伊豆半島
三浦半島と房総半島を眺めながら横浜に帰ってきました。そうそう、あの不愛
想な人が帰りの船内では何度か声をかけてくれたのですが「こんなに揺れるの
は珍しいですよ。良かったですね」だって。おいおい、なんだそりゃ!そりゃ、
双眼鏡を首に掛けて船内を行ったり来たりして変な奴だと思われたかもしれな
いのは認めますけど...23:30 発、翌18:20 着。気が向けばいつでも行けるお手軽な島巡りの船旅で
した。是非、また行きたいものです(次ぎは三宅、八丈島?)。良かった所:
休みを取らずに気軽に乗れる時間設定
横浜からなら往復1万かからない手軽さ
閑散期を狙えば2等でも十分快適
島々を巡る航路は変化に富んで飽きない
天気に恵まれれば最高の富士山にお目にかかれる
ちょっと..:
喫煙所以外のパブリックスペースが欲しい
特に、展望スペースが有れば嬉しい
展望とは言いません。風呂が欲しい
安い立ち食い「うどん・そば」が有ると嬉しい
(食堂のは800円)さて、次ぎは何を狙おう... SHOT