#07061 KHF06016 ラメール88 レオ乗船記(長文)
#07077 KHF06016 ラメール88 レオ乗船記パート2
#07099 KHF06016 ラメール88 レオ乗船記(最終版)
07061 KHF06016 ラメール88 レオ乗船記(長文)
( 8) 99/02/03 22:07みなさんこんにちは!
久しぶりに乗船記の長文を書きました。アジア初の大型クルーズ
船「スパースター・レオ」のクルーズ日記です。FSHIPの皆さんに
楽しかったクルーズの雰囲気を感じていただければ嬉しいです。東南アジアクルーズ旅行記(満腹クルーズ旅行)
12月26日(土)〜12月31日(木)5泊6日
(内、ホテル1泊・船中3泊・飛行機1泊)費用:シンガポール航空(関空〜シンガポール、格安航空券)\92,000
出入国税\1,200+関空利用料金\2,650
ホテル宿泊1室\21,500(2人で使用)JHCクーポン利用
ホテル手配料1件\2,100
クルーズ料金\94,000+ホリデー料金\9,000+パッセンジャー\3,750
1人あたり約\230,000(含む空港までの交通費と1日
目と5日目の食事)ポイント:年令が上がり昔のように安価体験型の旅行からゆったり型
の海外旅行を模索していたところ、アジア最初の大型クル
ーズ船がシンガポール発でデビューのニュース。
重い荷物を移動させず、食事と自由な時間を楽しめるクル
ーズ旅行を体験しました。1日目:関西空港より直行便が格安航空券で取れて12:00発→17:45着
SQ985便でシンガポールに入国です。両替を行い(1万円だ
けS$138.10に両替)タクシーで今晩の宿舎のセントー
サ島のシャングリラ・ラサ・セントーサHへチェックイン。
旅行の抑揚した気持ちも分かりますが、今までの経験から
先ずは、熱いシャワーを浴びて飛行機の疲れをとります。
(旅行を快適にする極意)
シンガポールに旅行した時ぐらいは少し不便でも都会から離
れ、日本に住んでいる時とは違ったリゾートの雰囲気で過し
たかったので市内には宿泊しませんでした。それに今回乗船
するスパースター・レオの停泊するWTCビルも近いし(直
線距離で1`弱)ホテルのベランダからは海がよく見えます。
ホテルの選択は大正解でした。9階の海側でベランダも広
く天井も高いし、浴室も充分すぎるほどの広さで気持ちがい
いです。夕暮れの海を見ながら、日常の喧騒を忘れて開放的
な時間を過しました。2日目:朝をゆっくり過し、ホテルの朝食バイキング(2人で約3,000
円)を食べて11時まで部屋でくつろぎその後チェックアウト。
このホテルの場所から徒歩3分に水族館が在るので、荷物を預
け傘を借りて見学に行きました。水中トンネルはなかなか見
ごたえがあり館内のショップのグッズも良かったです。少し入
館料が高い気がしましたが・・・。
島内1周のモノレール(無料)に乗車して島を回りました。空
中からジャングルを見るのも楽しいものです。海を見ると今日
から乗船するスパースター・レオ(75,000t、268m/32.2m/
2800人乗り)の巨大な姿が・・・。本当に巨大です!ホテルよりシャトルバスでWTCまで移動し、ビルの2F
のスタークルーズのカウンターへ行きチェックインの手続き
をしました。
手続きは簡単で、日本の代理店でもらった予約確認書とパス
ポートを渡し係員からIDカード(形状はクレジットカード)
とマレーシアの入国書類を受け取りました。手荷物をX線チ
ェックし乗船口へ向かいますが結構歩きます。動く歩道(短い)
も有りますがついつい早足になってしまいます。窓越しにはス
タークルーズが所有するスパースタージェミナイが停泊してい
ますがレオに比べると子供と大人の違いがあります。(ジェミ
ナイでも大きさは19,046t/164m/22.5m)
乗船する人波が止まっているのでまたチェックポイントかと
思っているとレオタードのコンパニオンと記念撮影でした。
(乗船時間午後3時頃)
いよいよタラップを上りDECK7の甲板に足を踏み入れ
記念の第一歩をしるしました。船の中央のグランドセントラ
ムに入るとおしぼりと飲み物(ジュース・シャンペン)のサ
ービス、しかし荷物を運んでくれる様子はないみたいなので
(非常に混雑していたからかも?)独力でDECK11の3
泊をともにするキャビンへ。新造船でカーペットもフカフカ
で家具やカーテンもまだ新しく気持ちがいいのですが、清掃
が行き届かず少しお菓子の屑でイスが汚れていたのが悲しか
ったです。
早速ベランダへ出て見ました。船のベランダは初めての体験
でしたが高さも充分(ブリッジと同じ階)で絶景の眺望です。
冷蔵庫は有りませんが、廊下にスチュワードやスチュワーデ
スがたくさんいるので、部屋に備え付けの容器を渡して氷を
頼めばすぐに手に入ります。ミネラルウオーター(500ml)ビ
ンとウエルカムフルーツのサービスもありました。お茶は日
本人向けに緑茶のパックですし、浴衣(薄いガウン)もあり
ました。
スタークルーズのロゴ入りサンダルに履き替えてテイーパック
の日本茶をいただき浴衣(ロゴ入り)を着てみると外出する
のが億劫になってしまいました。
空調が少しきついので(調整可能)ベランダの窓を開けて
自然の熱帯特有の外気を入れ、外を眺めているだけで楽しい
気分になりました。ベランダ付きはこんなに開放感があるも
のだと感動しました。
荷物の整理(連泊なので衣類をクローゼットと引き出しへ)
を行い、机に置かれたウェルカムフルーツを摘まみながら船
内新聞(英語と中国語の2種類有り)を解読し日本人用のオ
リエンテーリングの説明書(バルコニークラス以上と他のク
ラスで少し違う)を何回も読みました。
午後4時からのボートドリルがあり、DECK7と記載され
ていましたが、参加した人は少ないと思います。私たちも船
室チェックと周囲30m圏内を見てまわる間にいつのまにか
ボートドリルの時間が過ぎていました。
日本語の説明文と英語の船内新聞より、さしあたってしな
くてはいけないことがおぼろげに理解できました。上陸時の
ツアーや下船に使用する整理券、他にガラデナー(特別な夕
食日)のレストランの予約が船内では必要で、それらの予約
はDECK12のギャラクシーラウンジで行われていました。
幸い船室とギャラクシーラウンジが非常に近いので助かりま
した。バルコニークラス以上は優先して予約できるとのこと
でしたが指定された時間に行くとすでに列ができています。
船内では何かというと列に並ぶことが多かったです。(年末
クルーズで超満員という理由もありますが・・・) 考えてみ
れば3000人近くの乗客が食事や寄港地での下船・乗船、
そして船内で娯楽を楽しむのですから並ぶことは避けられない
現象でしょう。
このクルーズでは水曜日がガラデナーと呼ばれる特別の日で
カジュアルなクルーズでこの日だけはおしゃれなインフォーマ
ルなドレスコードが指定されました。船内にある3つのレスト
ラン(フランス料理・中華料理・日本料理)と一番大きな船尾
のウインドウズレストランや船内中央のガーデンレストランで
特別メニューの食事がサービスされます。3000人の人々を
整理するために必ずブッキングが必要となり、その時にもバル
コニークラス以上から優先して予約ができました。(予約を行
なう時間の指定があり、忘れてレストランを押さえていないと
他のクラスと同じ時間にまわされるの注意)
無事にガラデナーの予約と2日目のタイのプーケット島上陸の
テンダーボートの整理券を手に入れて船室へ戻るともう夕食の
時間が来ていました。
妻を捜すと船内探検が終って船室でくつろいでいました。テ
レビは英語や中国語の番組ばかりなのでほとんど見ませんでし
た。何しろ11階の船室ですので眺望は素晴らしいですから、バ
ルコニーからの眺めだけで充分でした。夕食を2人で食べにレ
ストラン(船尾のウインドウズ)へ行きましたがインド人の団
体の行列と重なったので、船内をさまよっていると日本料理シ
ョーグンの前が比較的人の列が少なく日本語が通じる気安さか
ら1日目の夕食は日本料理にしました。味もそこそこでこれぐ
らいの味ならば両親を連れてきても安心です。夕食後は夜食に
DECK12のラッフルズ(セルフサービスのカフェテリア)
で色々な料理をとって食べました。利用回数からでは船内では
このレストランに一番お世話になりました。(モーニング・昼
食・アフタヌーン・夕食・夜食等)
セルフサービスの気安さと回転の良さ、それに料理の味はさ
すがに中華も洋食も本格的です。毎回違う料理なので安心です。
油っこい物を食べ過ぎたせいか、個人的にはクルーズの後半に
なるとお粥が美味しかったです。次回へ続く
07077 KHF06016 ラメール88 レオ乗船記パート2
( 8) 99/02/06 00:20みなさんこんにちは!
レオの乗船日記パート2を送ります。
3日目:船の振動ですが、船室が高い位置にもかかわらずほとんど揺れ
ません。エンジンの音や振動も部屋が前方ですので皆無です。
ただ隣のキャビンが家族連れでしたので時々子供を叱っている
親の声が時々聞こえましたが(夜は昼間に目一杯遊ぶので静か)
それもあまり気になりませんでした。クルーズの2日目には夕
方にタイのプケット島の到着予定でなので、午前中はタイ式マ
ッサージ(45分間、55S$=3800円)で日頃の疲れを
とり、キャビンで読書をしました。
船内の図書館には日本の蔵書も50〜60冊あり、中島みゆき
や成田美名子もありその選択がけっこう現代的なので面白いで
す。
妻もキャビンで読むために保証金(20S$)を払い1冊借り
ていました。私はブリッジを24時間見学できるブリッジ・ビ
ューイングやギャラクシーラウンジで海を見ていました。
お互いに束縛せず自分の自由な時間を持てることもクルーズの
強味です。陸上ですと個人行動をすると迷子になってしまうお
それがありますが荷物と部屋が同じように移動する船では、心
配ありません。
午後4時頃には島影が見えて、5時前後にプーケット島の港
の沖合いに停泊しました。先ずツアーを申し込んだ乗船客から連
絡船に移動します。ツアーの客が終了してから私達買い物&観
光グループがレオのテンダーボートを使いプケットへ上陸し始
めました。この時も初日の行列の時に早目に並んだお蔭で早い
時間に上陸できました。
本船から10分ぐらいで浜辺から伸びた浮き乗船場へ到着です
が、この頃になると日が沈み海岸沿いのホテルの明りとレオの
灯火で幻想的なシーンでした。
プーケット島ではスコールも時々あり、船で配られたレインコ
ートを持ちながら観光でしたが、生まれて初めてのタイ入国と
海沿いのリゾートの活気で軽い興奮を憶えました。
独特の熱気と街の喧騒が物珍しく、デパート(オーシャンと言
う地下1階地上3階の建物)ではサンダル(妻)とキックミッ
ト(私)を購入し、あまりの安さ(両方で1000バーツ=約
3000円)に感激です。
もっと驚いたのは店の前に寝そべっている大きな3匹の犬達
でした、人通りが多いのに我関せず平気で寝ており、むしろ人
の方が犬達を避けて通行しているところにもタイらしさを感じ
ました。
3時間ほどしてから陸の熱気に疲れを感じ始め、帰船を早くし
キャビンに戻りシャワーを浴びようとすると思いもかけないプ
レゼントがありました。
イチゴをぐるりと並べた直径40cmぐらいの大きな結婚記念
日ケーキです。大喜びで2人で食べましたがプーケットでも食
べた後でしたので、残念ながら1/4も食べたところでダウンし
ました。
空調の効いた部屋でくつろいでいると1時間前までのタイの蒸
し暑い夜が夢のようです。レオが深夜(翌日の午前3時)に碇
を上げて次の寄港地のランカウイに向かった時には、夢の中で
した。最終回に続く
ラメール88でした。
07099 KHF06016 ラメール88 レオ乗船記(最終版)
( 8) 99/02/11 08:54いよいよスパースターレオ乗船珍道中も最終回になりました。
なにぶん帰国後の慌ただしさからクルーズの体験を思い出しながらの
乗船記でしたので読みづらいところや意味が判り難い点があったかと
おもいますがご容赦下さい。4日目:翌朝の10時にはマレーシアのランカウイに着いていました。
さすがにクルーズ3日目になると船内新聞にも慣れてきて読め
るようになりました。このランカウイでは、ボーリング場があ
り船のクルーと乗船客とのゲーム大会が開かれる事や船内の色
々なイベントの時間帯も解ってきました。
今度の寄港地は立派な埠頭に停泊です。歩いて5分の所にはリ
ゾート施設がある建物へ行けるので観光は慌てず、朝・昼とも
船尾の人気のあるレストラン(ウインドウズ)へ時間を遅めに
して食事を楽しんだ後に、ゆとりをもって買い物へ行きました。マレーシアへの入国カードを提出し下船をして両替、買い物へ
行きましたが商品は少し貧弱です、船のクルーは我先にCDを
多量に買っていたので、奮発してタイタニックの最新CDを1
枚(約1200円)購入しました。平均は1枚600円でCD
が手に入りますのでかなり安いのではと思います。小銭はお菓
子やヤシの実ジュースで使い切ってから船へ戻りました。
プーケットでは夕方入港、夜半出港で海の色が分かりませんで
したが、ランカウイでは昼間の海が本当に綺麗な色に感じました。
この埠頭では同じスタークルーズ所有の小型クルーズ船(メガ
スター・タウラス)が停泊していました。波も穏やかそうです
し小型船での島巡りも楽しそうです。
船に帰って一休みし今度はムーラン・ルージュ(船尾の大劇
場/約1000人収容)で午後のマジックショーを見に行きま
した。マジックと言うよりもイルージョンで人が消えたりライ
オンやホワイトタイガーが出てきたりで船にいるという気がし
なくなりました。カジノは負けそうなので見学だけにして日本
が世界に誇るカラオケを体験しにDECK7 のザ・バンドへ
くりだしました。さすがにカウンターで歌う自信がないので個
室を借り2人で2時間ほど日本の歌を楽しみました。料金は4
人分のソフトドリンク&ツマミ(ポテト・から揚げ)で35S
$(約2400円)なので安いのではないかと思います。いい
気持ちになって船内を歩いていると揺れの少なさと巨大さ、そ
してショーやカラオケ等のアトラクションで日本の大きなリゾ
ートホテルに滞在している錯覚をおぼえてしまったほどです。
いい気分で船室に戻り、しばらくバルコニーのイスに足を投
げ出して寝ていたそうです。(あとで妻に怒られましたが)
ようやく子供からの夢である星空の下で眠ることが実現しまし
た。
5日目:クルーズ最終日です、船内新聞を熟読して朝早くから船内のイ
ベントに参加しました。早朝ウオーク(参加者1名のみ、イン
ストラクターは発見できず)・サーキットトレーニング(DE
CK12のジムにて)・ビンゴゲーム(英語の説明がよく理解
できず)等を楽しみました。
残念ながらジャグジーとチボリプールは挑戦しませんでしたが
次回のお楽しみとしました。
今までで最長期間のクルーズ(3泊4日)でしたが残念なが
らレオの半分ぐらいしか設備やアトラクションを体験できませ
んでした。この船では5泊6日のクルーズが入門編(船内の全
てを一通り見てまわる意味)でしょう。
残念ながらシンガポールに近くなってきました。午前中に大き
な荷物を整理し廊下に出して身軽になって最後の船内探索に出
ました。乗船時に撮影した記念写真を購入したり(S$10、
ホワイトタイガーとの写真も販売!!)レオ商品をショップで
見て過しました。バルコニークラスの優先でパスポートも早め
に戻してもらっているので気分的にゆとりがあります。
このクルーズで色々お世話になったレセプションのミヤザキ・
アヤカさんに御礼を言って、最後の食事はチャイニーズレスト
ラン・タイペイで締めくくりました。
考えてみれば食事だけで1日目の日本料理ショウグン・2日
目ウインドウズレストラン(中華・西洋折衷)・3日目フラン
ス料理マキシム・4日目中華料理タイペイと堪能しました。
午後3時になり下船が始まりました、順番にショーが行われ
ていたホールでMr.BEANを見ながら待っているとスムー
ズに人波が流れてシンガポールのWTCに戻れました。飛行機
と同じようなベルトで大きな荷物を受け取りとりあえず空港に
タクシーで向かいました。一時手荷物預かりに荷物を任せ最後
のシンガポール観光(主にショッピング)を済ませ機上の人に
なりました。(深夜出発、早朝に関西空港到着)6日目:関西空港には6時頃に到着し7時30分発のバスで家路に向か
いました。午前10時には自宅に戻り、大晦日の雰囲気を感じ
るとシンガポールクルーズでの巨大メガシップ、レオの生活が
夢のように感じてしまいます。2000年には日本発のクルー
ズも計画されていますし、先行で沖縄〜台湾のスタークルーズ
が再開されていますので次回の乗船はぜひ日本からを楽しみに
しています。(そのころにはアジアを取り巻く不景気が無くな
っているでしょう!)もし、記憶と資料があります限りレオの御質問にお答えしたいと思います。
このクルーズのコメント等があればラメール88まで追伸:今日の朝刊で「ホテル・プラザ」の営業停止を知り悲しんでいます。
先日も妻と2人で週末を過してきたので感慨無量です。名門の看板
だけでは集客が難しいのでしょうか?
クルーズ界でも同じ事が起きなければよいのにと願っています。一流
のサービスは代金だけでは計れない値打ちがあります。東南アジアの
格安クルーズに参加した私には釈迦に説法かもしれませんが・・・。