渋谷 晶子 さんの「新さくら丸仙台クルーズ乗船記」

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07307 GEE01720 渋谷 晶子    新さくら丸仙台クルーズ乗船記
( 8) 99/06/21 17:42

皆さん、こんにちは。
何度か書きましたように、6月18〜20日に商船三井の「新さくら丸」
で仙台に行ってまいりましたので、ご報告したいと思います。
(でんたさんの形式を少し真似させていただきました)

*日程*
6月18日(金) 19:00 東京出港 ビンゴゲーム、カジノなど
19日(土) 13:00 仙台入港 オプショナルツアーなど
18:00 仙台出港 京劇、カジノなど
20日(日) 16:00 東京入港 Captain's Talkなど

*今クルーズの特徴*
ダンスクルーズということで、400名弱の乗客のうち半数以上が
ダンス目的の乗船。2個所あるダンスフロアでは朝から晩まで踊れるよう
一日じゅうダンス音楽がかかっていました。
2晩ともドレスコードはカジュアル。船長主催のパーティは一切なし。
お値段も安め(33,000円から)のカジュアルクルーズとのことで、普段の
クルーズよりイベントは少なめ、食事の品数も減らしていたようでした。

*よかったこと*
・神津船長が乗船されていた
商船三井で一番のベテランキャプテンは、私が初めて乗った船の
船長でもありましたので、色々とお世話になってきました。最近引退
されたとの噂を聞いていたのですが、乗船口でお会いしてびっくり。
「まだ生きていますよ」と言われてしまいました。
船内の売店で「神津キャプテン人形」を売っていましたので、早速購入。
「本人が乗船しているので2割引します」とのこと。さらに、その人形
を持ってキャプテンのところに行き、サインしてもらっちゃいました。

・T機関長が乗船されていた
年末年始クルーズのとき、一度夕食でご一緒しただけなのですが、
顔を名前を覚えていてくださってラウンジで長いことおしゃべりしました。
それがビンゴの始まる前で、お話しているうちビンゴが終わってしまい
次のカジノも始まって、結局両方とも行かず終い。考えてみたら前も
機関長とお話しているうちに星座教室が終わってしまったのでした。
でも、貴重な話が聞けたんです。「新さくら丸がなくなるって本当
ですか?」との問いには、「これが最後だと思って乗船された方がいいと
思います」とのお返事。ドキ!
さらに「最後ですから…」ということで、機関長室に呼んでいただき
大変大きな貴重なお土産をいただいてしまいました。公には言えませんが
オフの時にでもお見せできれば、と思います。
最初の晩にビンゴ大会に行けなくなっただけでなく、翌晩もお会いして
しまったため、京劇を見たのも途中からだったんですけど、お話が大変
おもしろくて、きさくでいい方なんで、とてもよかったと思います。

・黙っていてもブリッジ開放
船内新聞に特にブリッジ開放の案内はなかったのですが、出入港時以外
におそるおそる近づいてみると中から開けて入れてくれました。昼間の
イベントも少なかったので、食事とお茶の時間以外は殆どここにいました。

・船〜船のFAXに成功
今回、同じ時期に両親がVice-Cp.さんと同じ「ふじ丸」に乗船していま
したので、あちらにFAXを送ってみようと、初めて無船室のお世話になり
ました。最初「うーん、うまく送れないかもしれないよ」と言われました
が、「試しにやってみようか」と送ったら無事に着いたようです。送信
するのに1分。料金は200円でした。しばらくしたら、両親からの
返信FAXが届きました。船同士でやりとりできて面白かったです。

・花毛布が2回
最近の客船は羽毛布団を使うところが多くて、毛布があるのは少なく
なってしまいました。今でも毛布の「新さくら丸」では、ベッドメーキング
のたびに一枚の毛布を花や波にかたどった「花毛布」に飾り付けていって
くれます。1度だけと思っていたら2度やってくれて嬉しかったです。
そっと解いて自分でもやってみようと試してもうまくいきません。
折り紙と違って、相手はフニャフニャする大きな毛布。
この花毛布の伝統、是非受け継いでいって欲しいなぁ。

*困ったこと*
・食事のたびに大騒ぎ
今回の食事は2度の夕食は2回制だったのですが、それ以外は全員一緒
のビュッフェ形式。人数が多いせいもあり、押し合いへしあいの大混雑。
朝のグレープフルーツの輪切りは、出て2分で全部なくなっていました。
出す側もムキになって出していたような…。
デッキランチが雨でできなくなり、ダイニングルームでやったときも
料理はあっという間になくなるわ、人と人がぶつかって喧嘩になりそう
だったり、と大変。真面目におとなしく並んでいる人が損するような感じ。
アフタヌーンティでさえ、お茶を貰いに並ぶのに長蛇の列。列に並んで
からお茶をgetするのにどのくらいかかるか計ってもらったら6分かかり
ました。最初の日はおやつにロールケーキのスライスが出たのですが、
バニラとチョコの2種類あったため大抵の人が2切れずつ貰っていました。
そしたら足りなくなったのか、途中から「お一人様一つでお願いします」
の張り紙。うーん、ちょっとせこいなぁ。この日は半分の人がオプショナル
ツアーに行っていて、人数も半分だったはずなのに。

・食事内容が一般クルーズと違う
おいしさでは変わらないと思うのですが、たとえばアフタヌーンティに
出るお菓子がホームメイドでなく市販のものだったり、夜食のメニューから
和菓子が消えていたりしました。一般クルーズでは紅茶も日替わりのハーブ
やフルーツティーですが、今回はリプトンの普通のティーバッグのみ。ミルク
もレモンもなし。渋い紅茶をコーヒー用ミルクで薄めて飲みました。
ウェルカムディナーもフェアウェルディナーもないので、メニューに表紙
はつかないし、無料ワインもありませんでした。

・シャワールームが使いにくい
「新さくら丸」は、トイレとシャワーは部屋にはなくて、公衆トイレのよう
にそれぞれのフロアにまとまって設置されています。
お風呂にはタオル、ドライヤーが備え付けてあるのにシャワールームには
なし。コンセントもなし。さらに、足ふきマットがびしょびしょ&ぐちゃぐちゃ
に丸まっていて使う気になれませんでした。シャワーのホースも傷みが激しく、
あちこちに小さな穴があいて水が吹き出していました。
トイレは3日目になるとペーパーがなくなってしまい、11あるBOXのうち
はいれるのは3個所くらいだったり。それもこれも、人数が多いせいかな。

*仙台では*
武蔵丸さんも書いてらっしゃいますが、我々はオプショナルツアーには
参加せず、港をうろうろしてフェリーターミナルまで歩き、停泊している
「きたかみ」を外から見て、売店で買い物をして大満足で帰りました。

まぁ、いろいろとありましたが、「ダンスクルーズ」を承知で乗ったので
あまり文句も言えないかもしれません。今では日本で一番古い客船になって
しまいましたが、ラウンジなどは綺麗で27年たったと思えないほど。
旧「にっぽん丸」に飾ってあった絵(?)もあったり、商船三井の歴史を説明
したパネルがあったり、あちこちで歴史を感じる船でありました。

帰路、千葉沖で「ふじ丸」が東京マーチスと交信しているのを聞きました。
東京湾に入る時間は「新さくら」の1時間後だったのが、早くなって30分後
になったとのこと。それなら姿が見られるかと思ったのですが、視界が悪くて
無理そう。それでも、横須賀沖で少しだけ、双眼鏡で「ふじ丸」の白い船体を
確認することができました。いつか船同士で並んで走れたらいいなぁ。
お天気は悪かったものの、ほとんど揺れない船旅でした。

それでは、この辺で失礼します。 ☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)

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