渋谷 晶子 さんの「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記

07972 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(1)
08028 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(2)
08029 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(3)
08080 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(4)
08081 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(5)
08118 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(6)
08119 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(7)
08127 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(8)
08128 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(9)
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07972 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(1)
( 8) 99/10/13 18:09

みなさん、こんにちは。

神津キャプテン最後のクルーズについて、改めまして乗船記を書いてみようと
思います。4泊5日と長めでしたので、久々に時系列で書くつもりです。

*日程*
10月7日(木) 16:00 東京出港
8日(金) 終日航海 ウェルカムパーティ、ビンゴ
9日(土) 8:00 鯵ヶ沢着
16:30 鯵ヶ沢出港
10日(日) 終日航海 フェアウェルパーティ
11日(月) 13:30 東京入港(予定より早い!)

10月7日 晴れ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・乗船〜再会
今回は近くに住む母と一緒の乗船です。ふじ丸は珍しく左舷接岸していました。
15時の受付開始より30分早く晴海につきましたが、既に沢山の人がベンチに
座って待っています。そこで年末年始クルーズでご一緒したFSHIPメンバーと
ばったり。他にも見かけた顔が沢山…。「濃い」クルーズになりそう、という
予感はここから始まりました。
乗船受付。乗船口で神津キャプテンに出迎えていただきます。部屋は505で
前から3つ目という、外に出るには好位置。
ウェルカムティーで、MOPASではお馴染みの源氏パイをいただき、出港。
船首を晴海埠頭に向けたまま、しばらくバックで進むという珍しい方法で、
写真だけ見たらまるで入港風景。竹芝桟橋、日の出桟橋を船首方向に見ること
ができて面白かったです。FSHIPの皆さん、お馴染みさんたちとデッキで再会。

・船内行事いろいろ
乗船して少ししてからオリエンテーションが始まりました。船の生活について
の案内とオプショナルツアーの案内なので、何度も乗船している人がパスする
のか、結構席が空いています。船内生活の案内は2ndパーサーの星野さん。
この方は普段は真面目な顔をしていて、ビンゴの司会になるとさりげない冗談
を連発するので、今回も新たなネタが出ないかと期待……応えてくれました。
東京からは250名ほどが乗船。鯵ヶ沢でまた乗船される人、下船される人が
いるそうです。先月の新さくら丸ラストクルーズに続いて乗船されてる方も
多く「よく休みが取れるなぁ」と人ごとながら感心していました。
さて、寄港地でのツアーの説明になりました。私はオプショナルツアーには
申し込ます無料のシャトルバスで「ミニ白神」に行こうと思っていたのですが、
この時点での説明では、シャトルバスで行ったら帰ってくる足がないとのこと。
それでは困る、と急遽「ミニ白神」と「くろくまの滝」に行くツアーを申し
込んでしまいました。

最初の夕食は和食。一回制。奥の仕切りも閉まっているので、やはり人数が
少ないのでしょう。8月にふじ丸に乗船したとき、サービスがあまりよくない
と心配していたのですが、今回は日本人女性も増えて、フィリピン人ウェイ
ター達にも笑顔があって、なかなかに気持ちよくサービスしてくれました。

食後はメインショーである「ふじ丸コンサート〜クラシックの夕べ〜」へ。
第一部が在日韓国人の若手女性ピアニストのコンサート、そして第二部は
バリトン歌手池田直樹さんのコンサート。日本では一流のオペラ歌手で、
クルーズのしおりで池田さんが乗船されることを知った途端、母が俄然行く
気になったという…。さすがに素晴らしいものでした。人柄も気さくで
明るい方でした。ピアニストの腰塚さんも優しい雰囲気の人。

コンサートの後、夜食には時間があったので、シアターで上映されている
「神津船長の90日」という、1998年のにっぽん丸世界一周のビデオを
少しだけ見ることに。市販されているなら欲しいなぁ。

22:30から夜食。仕事で船に乗れなかったSHOTから「夜食は全部行く
ように」との司令を受けていたので、食欲や睡魔とは関係なく毎日通い
ました。この日のメニューは、
鴨ざるそば、かわりおむすび、小粒大福、香の物、日本茶、昆布茶
ざるそばがとっても美味!

東京湾を出ても船はちっとも揺れず、揺れないせいか眠れず…。
千葉沖を北上して、夜中に犬吠崎を通過しました。

なんだか初日からだらだらと長くなってしまいました。
それではまた。
☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)
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08028 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(2)
( 8) 99/10/15 19:30

みなさん、こんにちは。

クルーズ二日目の話の前に、今回が神津キャプテン最後のクルーズということで
船内でいつもと違っていた部分についてお知らせします。

・売店に神津船長グッズコーナーが
レジの前に、神津キャプテングッズのコーナーができていました。
神津キャプテン人形(ご本人によく似ている!)、キャプテンのイラスト
入りTシャツ、ご本人が書かれた本「船長」の3種が並んでいて、
人形は1,400円だったのが半額の700円になっていました。
(6月の仙台クルーズで神津船長とご一緒したときは1,000円くらいでした)
MOPASって、船長グッズがあるので面白いです。その時乗船されてる船長
のグッズしかないので、他の船長のが欲しかったらクルーズを選ばないと
なりませんが。

・寄せ書きコーナー開設
3階のエレベーターホールから左舷のベランダに行く途中のコーナーに
神津船長への寄せ書きコーナーができていました。テーブルの上に何枚かの
色紙と筆ペン、サインペンなどがあり「ご自由にお書きください」とのこと。
しかし、最初の方に書いた人たちは皆さん達筆で、お一人で一枚を使って
いたりしたので、ちょっと敬遠。ギリギリになってからちょっとだけ書きました。

では、クルーズ2日目の報告をさせていただきます。

10月8日 くもり−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ふじ丸ギャラリーの出展者と
天気予報で曇りとのことでしたので、日の出は期待せずにゆっくり起床。
朝食のテーブルで一緒になった若い女性と話していたら、ふじ丸ギャラリー
(3F右舷側のプロムナードに絵が展示され、ギャラリーとして使われています)
に何枚かの絵を出展されている松本さんということがわかりました。つまり
ふじ丸には絵を出すために乗船されているとのこと。そんな方もいるのですね。
それまで、あまり真剣に絵を見たことがなかったのですが、作者とお話した
からには見ないと…。絵のことはわかりませんが、東洋と西洋の入り交じった
ような絵でした。

・エンジンルーム見学 9:00−9:30
集合場所のシアターでFSHIPのお馴染みさんたちと出会います。整理券を渡さ
れましたが1グループで済んだよう。コントロールルームのみの見学でしたが
たっぷり30分以上はいろいろ説明していただけました。「にっぽん丸」の
コントロールルームとそっくり。最後まで残ってプロペラの模型をいじって
角度を変えては喜んでおりました(ほとんどオモチャ感覚^^;)

・チーフパーサーの新刊
インフォメーションに、森岡チーフパーサー(何冊も本を出されています)の
最新刊が積んであり、そこで買うとサインがいただけるというので早速1冊
買ってみました。奥にパーサーがいらして、すぐにサインもいただけました。
タイトルは「気軽に楽しむ客船旅行」。客船の入門書かと思ったら、船の
裏話や、よく質問されることへの答えや、珍しい写真が満載。チーフパーサー
の船員手帳の写真まで載っていました。

・ブリッジにたむろ
午前から午後にかけて、船内ではフィットネス、ダンス教室、民謡教室、
ゲーム、ナプキン折り教室、ホースレース、粘土クラフト教室などが
あったようですが、どれもパスしてブリッジにつめていました。母は対照的に
いろいろなイベントに参加していて、会うのは食事のときだけ。
金華山を過ぎて三陸の海岸がかなり近くに見えていましたし、折角の航海日。
しかし、入り組んだ岬のどれがどれなのか、海図と見比べてもよくわからず。

・お茶で池田先生とご一緒
3時のお茶は、母と待ち合わせて出席。空いた席がなかなか見つからなか
ったのですが、昨夜のバリトンコンサートで歌ってくださった池田先生が
お一人でいらしたので、コーラス好きな母にくっついてご一緒させていただ
きました。この時から池田先生とは縁ができたのか、その後も3回、食事を
ご一緒することができました。母が入っているコーラスグループの指揮者の
先生が池田先生やピアニストの腰塚さんの先輩とのことで、世の中狭いもの
だと思いました。

<つづく>
長くなりそうなので、日没後のできごとは別発言にします。
ではでは。
☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)

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08029 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(3)
( 8) 99/10/15 19:31

みなさん、こんにちは。
ひきつづき、クルーズ二日目、10月8日のできごとです。

・おりびいへFAX成功
夕日が沈んでカクテルパーティが始まる前に、無船室へFAX送信をお願いに
行きました。以前、にっぽん丸にnabeさんがFAXを送ってくださったことが
あったので、お返しにnabeさんが乗船されている「おりえんとびいなす」へ
送ってみようと思ったのです。おりびいは横浜を出て千葉沖にいるはず。
前に「新さくら」から「ふじ丸」に送ったことがありましたが、今回も
「船から船のFAXは送れないかもしれませんよ」とくぎをさされます。その割に
簡単に送れたようですが(^^;)。通信時間1分半で400円でした。
4時間後に、おりびいから返信FAXが届きました。nabeさんのほかにSeiさん
のメッセージも入っていました。船同士でFAXできるのって楽しいですが、
お互いに船の名前がはいった紙を使っていたので、通信室の人に変に思われ
なかったかなぁ。

・カクテルパーティで出た話題にびっくり
17:30から船長主催のウェルカムパーティが始まります。ドレスコード
はインフォーマルですが、結構きちんとした人が多いのが目立ちます。
今回は、神津船長にあまり近づけないだろうし、遠くから眺められれば、と
いう気持ちで乗船していました。実際、誰もが「キャプテンはどちらですか」
とたずねていたり、船長と写真を撮ったり、お話したりでしたので、パーティ
の入り口で挨拶するのがやっと。ところが、そのパーティで神津船長のお話を
聞いていたら…
「私が客船の船長になったばかりの頃、船に乗ってこられた若い女性が、
その時は単独でしたが、今は結婚されて、また乗船されています。
前は中国へのクルーズでしたが…。」
なんとなく私に似ているなぁ、と思って聞いていたのですが、中国というの
を聞いて、どうもこれは私らしい、と気づきました。初めて船に乗ったとき
確か「私も客船はまだ慣れていないんですよ」とおっしゃっていたし、行き先
は間違いなく中国でした。こんなに大勢の方とお知り合いの船長が、こういう
席で私のことを覚えていてくださって話題にしてくださったことにびっくり、
感動してしまい、それだけで今航海は十分満足できる…と思ったのでした。

・ウェルカムディナー 18:00−
やっぱりMOPASの食事はおいしい! と思える満足行く内容でした。いつもは
食べきれなくて残す私が奇麗に食べてしまったほど。メニューは…
オードブルの盛り合わせ、 パリ風ポタージュスープ、
真鯛のチリメンキャベツ包みバターソース、 トマトのグラニテ、
牛フィレの軽い煮込みストロガノフ風、千切り野菜の和風サラダ、
ふじ丸特製パン&バター、
アールス・メロンとフレーズ・オ・フロマージュ パート・フィロ仕立て
マンゴーアイスクリーム添え
コーヒー、エスプレッソコーヒー、またはダージリン・ティー

最後に来るデザートが、大皿に絵を描くように、色々なものが少しずつ鮮やかに
配されていて、見た目も奇麗、味も美味しくて大好きです。

夕食の席が偉く盛り上がってしまい、乗船されていた神津キャプテンのお兄様
も加わって食堂を出る最後になってしまいました。そのあともさくらサロンで
話し込んでいたため、メインショーの落語は途中から。落語のあとにはビンゴが。
二日目にビンゴをやってしまうということは、鯵ヶ沢から乗船される方は
ビンゴができないですね。ともあれ、今回も何も当たらずに終わりました。
アンラッキービンゴの商品はクルーズクーポン券10万円分!

・夜食 22:30−
夜食は必修イベントなので満腹に関わらず出かけます。メニューは
鮭茶漬け、ミックスお好み焼き、笹だんご、香の物、日本茶
ダイニングから出てSHOTに電話すると、「今仕事から帰るところ」とのこと。

あまりに静かでベッドに横になってもなかなか眠れず。右舷に見えている
明りは北海道なのか、イカ釣り漁船なのか…。明日こそ早起きしようと思います。

ではでは。 ☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)
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08080 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(4)
( 8) 99/10/23 15:37

みなさん、こんにちは。少し間が開いてしまいましたが続きを書きます。

10月9日 晴れ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

・鯵ヶ沢入港 7:30頃
6:00に起床すると太陽はとっくに昇っていて、正面に裾野を広げた
美しい岩木山が青くそびえていました。頂上まで見えることは珍しいとの
ことでラッキー。
2隻のタグに右舷を押してもらって着岸。岸壁には沢山のテントが出ていて
青森の観光物産展が開かれる様子。その向こうに見える海は、大きな白波が
激しく岸に押し寄せていて、さすが日本海、と思います。

上陸は予定の8時より随分前にできました。さっそく、品物が並べられ
始めたばかりのテントを覗くと、りんご、干物、木工品など色々な産物が
山ほど。取れたばかりのりんごを食べたら、甘くてパリパリしておいしい!
青森の人も気さくであったかくて、会話するのが楽しかったです。

・入港歓迎セレモニー 8:30
船長のお話によると、ここは3回目の入港だとのことですが、初めて
入港したときに大変暖かい歓迎を受けたとのことです。
このときはセレモニーでしたので、記念品の授受などちょっと堅苦しい
ものでしたが、かなり大勢の人が集まっていました。地元の消防団の歓迎
の太鼓演奏もありました。

・オプショナルツアーへ (くろくまの滝〜ミニ白神) 8:50-15:00ころ
ここから我々はオプショナルツアーへ出発します。乗った2号車の担当は
年末年始クルーズで、グアムのジャングルで一緒に迷った小川さん。今回は
くろくまの滝専任のガイドをされるとのことです。事前に下見したときに
階段が何段あったとか、どのくらいぬかるんでいるかなどまで説明され、
細かいところまで考えているんだなぁ、と感心。実際の道は、軽いハイキン
グコースといった感じだったのですが、足の悪い方も多く、途中でやめる
という人も。15分ほど歩いて、水量の多い滝の前へ。お天気もよく、
道と並行している川のがエメラルド色でとても奇麗でした。

ここから昼食を食べるホテルへ。船からも見えた、断崖の上にポツンと
立って見えるシンボルタワーのような茶色いホテルです。ただ、内装も
サービスもよかったのですが、味の方はいまいち。船では何が食べられたの
かなぁ、と気になりました。

午後からは担当者を変えて「ミニ白神」へ。白神山地に一般人は入れない
ので、同じような環境でコースも整備されている「ミニ白神」でブナ林を
楽しむのです。ここへは船からのシャトルバスが2便あって、林を一周する
コースを回ってくるまでバスが待っていてくれたそうです。それなら
ツアーにしなくてもよかったかなぁと後悔。
勝手に歩くのかと思ったら、地元のガイドさん(津軽弁しか話さない)が
先頭に立って固まって行くのだとか。ガイドさんは歩くのが早いので、
遅く歩く人たちのグループにまじって最後からゆっくり行きました。途中
キツツキの穴を見つけたり、くまの爪の跡を見たり、聴診器で樹木が水を
吸い上げる音を聞いたり…(よく聞こえなかったんですけど)。
船に戻る前にテントの物産展を見せてあげようとの計らいで、少々急ぎ
ぎみに一周させられ、船に戻ります。まだ物産展はやっていましたが、
朝は山ほどあった新鮮野菜などは売りきれ。りんごを買って船へ。

・賑やかな出港風景 16:30
物産展は終わったというのに、沢山の人が残っています。船首付近にいる
グループは、皆が小さなUW旗を持って振っています。大きなUW旗も一つ。
さらに、今朝と同じタグ2隻が揃ってUW旗をあげています。「ふじ丸」も
UW1を揚げているようなのですが、船上からはよく見えませんでした。
そして沢山の紙テープが風に舞います。
朝は式典でまじめな顔をしていた町役場の若者たちが、大声で歌を歌い始め
ました。さらにスピーカーで「ま・た・き・て・ねー!!」。船からも
男性陣から「ご・き・げ・ん・よ・うーー!」の返答。その他、細かいことは
覚えていませんが、岸と船の両方からさかんに叫び声や拍手が聞かれて
ものすごい賑やかさ。こんなに賑やかな出港ははじめてですし、鯵ヶ沢の人
たちがいつまでもいつまでも手を振ってくれたのにジーンとしました。
船が3回汽笛を鳴らします。離れていったタグからも汽笛が…。

・水平線に沈む夕日 17:10
岸壁と反対側に目をやりますと奇麗な夕日が。上空には雲があるのに、
珍しく水平線付近は雲なし。これはいい日没が見られる、と多くの人がデッキ
で待機します。船が動き始めると風が出てきて、その冷たいこと。
頑張って待ち続けて…太陽の下が水平線につきました。そのとき、下に
もう一つの太陽がくっついているかのように、雪ダルマのような、もっこりと
した太陽が見えました。 そして、奇麗に水平線に沈んでいき…最後に
グリーンフラッシュが見えたのでしょうが、私の目には残念ながら見えません
でした。それでも、何年かに一度見られるか否かの、きれいな夕日でした。
船内放送で「夕日が奇麗です」と流れただけのことはあります。

(つづく) ☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)
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08081 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(5)
( 8) 99/10/23 15:37

みなさん、こんにちは。
引き続き10月9日の、鯵ヶ沢出港の後の様子を書きます。

・歌の先生は、実は料理家
今日の夕食は和食です。食堂前でたまたまエンターテイナーとして乗船
され ているバリトン歌手の池田先生と伴奏者の腰塚さんにお会いして、
食事をご一緒することになりました。
驚いたことに、池田先生は歌手であるだけでなく、プロ顔負けの料理人
でらして、話題も料理のことばかり。主婦歴ウン年の私まで料理のこつを
教えていただきました。なんでもNHK「今日の料理」での、創作料理コン
テストに応募したら、1500人以上の応募者の中から選ばれた7人に入った
とか。乗船してすぐに連絡を受けたそうで、嬉しそうでした。

・生で聴く津軽三味線
今日のメインショーは、津軽三味線のコンサートです。三味線を生で
聴く機会など滅多にないので、まぁ聴いてみよう、という気軽な気持ちで
行ってみたら…その迫力に圧倒されてしまいました。
それに、三味線を弾く人というのは年とった人というイメージがあった
のに、三味線担当のお一人は20代のハンサムな男性でびっくり。他に
20代の女性演歌歌手もいらして、若手パワーにびっくりしました。

・尻屋崎通過は何時?
外は満天の星空。天の川がはっきり見えます。相変わらず海は穏やかで
右舷に見える岸の明りがじっと動かないように見えます。
その中できわだって明るい灯台が一つ。こちらに明りが回ってくると
デッキで誰かがフラッシュをたいたかのように眩しいのです。10秒に1回。
これは、下北半島の先端の尻屋崎の灯台のはずなのですが、まだ22時。
通過予定は23:20なのに。その後、2階エントランスに行った時、ホール
にある電光掲示板に「ただいま尻屋崎を通過中」とメッセージが出て
いました。時間は24時。一緒にいた某FSHIPの方と(^^;)、「あれ、じゃぁ
さっきの灯台は何だったんだろう」と首をかしげます。海図を見ても
わからないので、明日ブリッジで聞いてみよう、ということに。

注) 今航海では、某FSHIPの方に灯台やブイの見方などを伝授させていた
だきまして、皆で灯台マニアさせていただきました。

・夜食に好奇心
本日の夜食のメニューは、
ほうとう、カリカリベーコンとエシャロット御飯、三色団子、
香の物、日本茶、バナバ茶
です。ベーコンとエシャロットの御飯というのに皆さん興味津々なのですが
テーブルに出ていないし、食べている人も見掛けません。聞いてみたいけれど
ちょっと言葉に不安が…。何しろ「バナバ茶って何?」ってウェイターに
聞いたところ、「バナバ?、OKね」とにっこり笑って、頼んでいないのに
お茶を運ばれてしまいましたので(^^;)。で、入り口近くにいた日本人の
お姉さんをつかまえてきいてみたら、ニンニクの香が強いピラフのようなもの
らしいのです。それも、ほうとうと同じように頼まないと持ってきてくれない
のだとか。
ニンニクの匂いというのにおじけづいて、4人で一つを分けることにして
お願いしたところ、やってきたものは香はすごいけれど味は薄い、殆ど具が
はいっていない御飯でした。これなら、ほうとうと一緒に食べればおいしか
ったかも。ともあれ、何だかがわかって満足しました。
MOPASの食事って、珍しいものが出るので面白いです。

鯵ヶ沢からは、新たなお客さんが乗船してきましたようです。後半の方
が3連休ですし参加しやすいのでしょう。「濃い」方が多いようで、
懐かしいお顔もお見かけしました。

ではでは三日目の話はこの辺で。 ☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)
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08118 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(6)
( 8) 99/10/28 21:19

みなさん、こんにちは。また間が開きましたが続きです。

10月10日 晴れ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

・再び三陸沖
6:00に何とか起床。右舷の我々の部屋の窓から陸がかなり近くに見えます。
この辺りのリアス式海岸を見せてくれるのは往路だけで帰りは離れてしまうと
思っていたので、大喜び。すぐ外に出られる船室だったので、部屋でお茶を入れ
それを持ったまま景色を満喫。

朝食に時間がかかってしまい、またしても8時の船長の挨拶の時間に
ブリッジに行くことができませんでした。挨拶が終わった頃にブリッジ入り
して海図を眺めるとちょうど大船渡を過ぎたところ。事前に、「おりびい」
乗船のnabeさんと、スレ違うとしたらこの辺だからお互いに手を振ろう、
と約束していましたが、船の影はまったくなし。海図で見たら、大船渡港
は、曲がりくねった湾を奥に入ったところにあるので、見えるはずはない
のでした。残念。

・必修科目ロープワーク教室 9:00−10:00
船好きの女の子たちの間でなぜか「必修科目」と言われていたロープワーク
教室に参加しました。年末年始クルーズでも出ているのですが、船を
降りるとすっかり忘れてしまうので、もう一度覚え直しに。
皆さん、それぞれに得意の結び方を覚えていて、お互いに教え合いっこ。
6,7種類習ったと思いますが、日常生活でも役立ちそうです。

・デザートのお代わりは駄目?
今日のお昼は幕の内弁当。色々なものが少しずつ食べられるので、
拡張気味の胃も受け付けることができました。デザートに出た「宇治かん」
がおいしかったので、お代わりできるか聞いてみたら「人数分しかないので」
と断られてしまいました〜。
8月にふじ丸に乗ったとき、下船日のお昼のデザート、梅ゼリーをもう一つ
欲しいと言ったら、何もいわれず貰えたんですけど(^^;)。ただ、前回は
最後の方に食堂に行って、近くに梅ゼリーが余っているのを目撃していた
から大丈夫と確信して頼んだのでした。

・ひたすらブリッジ
航海日は今日が最後なので、お茶や食事の時間以外はできるだけブリッジ
に入り浸りました。その間、母の方は粘土クラフト教室やフィットネス
など、色々なイベントに顔を出している様子。
でも、今日はスペシャルイベントがあるので、その時間はほとんどの
お客さんがパシフィックホールへ。

・最後のキャプテンズトーク 13:45−14:45
MOPASでは、キャプテンズトークをクルーズコーディネーターとの
トークショー的に行ってきたようですが、今回は最後ということで
キャプテンお一人が舞台に出て自由にお話する、という形をとって
いました。
今までの経歴や印象に残ったクルーズなどのお話をされた後、
「一人で喋るのでなく、皆さんから質問を受けたい」とのこと。
何人かが手を挙げました。質問というより感謝の気持ちを述べた方が
多かったように思います。その中で最後に立ち上がった人のお話に、会場
のお客さんはしーんとして耳を傾けました。
その方は、戦争でお兄様を亡くされたそうです。名前を忘れましたが
南太平洋の島だったとのこと。ご夫婦でオセアニアクルーズに参加された
とき、その島に供養に行きたいと希望され、色々と手をつくされたそうです
が、結局個人的に行けない場所だったようで断念されました。ところが
船に乗ってからその話をされたところ、ある日の夜中「すぐにブリッジ
に来てください」と起こされたそうです。
何事かと思ってブリッジに行くと、そこには正装した船長、機関長、
パーサーの三役が揃っていて、これからその島に接近するので慰霊祭を
やります、とのこと。まったく予定外のことでした。
その島の沖で汽笛が鳴らされ、その方と奥様は、船が用意してくれた花
やタバコを海に投げ、大声でお兄様の名前を叫んだそうです。思いがけない
船のはからいで念願だった慰霊ができたことに、その方は涙で声をつまら
せながら、「私の戦争はこれで終わりました」「あの時の神津キャプテン
のおかげです。」とおっしゃいました。
会場のあちこちで、ハンカチを目に当てる人、鼻をすする人がいらして
多くの方がもらい泣きしていました。

今まで、これに似たような話はいくつか聞きました。でも、こうやって
生の声で語られると、冷静でいられなくなるほどの力がありました。
戦争の話ということもありますが、そうやって一人一人のお客様の気持ち
を大切にしてらっしゃるキャプテンの心遣いに感動していました。
みなが湿っているというのに、船長ご本人はサバサバしていらして、
「別れの言葉は短い方がいい。ありがとう、と一言で。それが船乗りだ」
と言うことをおっしゃっていました。

このトークの後、船長の実のお兄様、お姉様からねぎらいの言葉と花束
の贈呈がありました。お兄様がおっしゃるに「船長というのは大変な職業
です。親の死に目に会うことができません。親父が死んだときも、お袋の
時も、それを知らせたら気持ちが乱れて仕事に支障ができてしまう、と
船を降りるまで知らせないでいました」。またひとしきり涙…。

拍手に送られて船長が舞台を下りると、舞台上のスクリーンにはMOPAS
の船のビデオが映し出されました。大海原を走っている「新さくら」、
「にっぽん丸」、「ふじ丸」。短い時間でしたが、そこで引退したばかりの
「新さくら丸」を見てしまったら、別の意味でまた涙が出てしまいました。

(つづく) ☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)
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08119 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(7)
( 8) 99/10/28 21:19

・何隻かのフェリーとすれ違う
涙をふいてお茶して、フェアウェルパーティの準備をしながら時々外を
見ていると、北上するフェリーを発見。最初にサブリナ(かブルーゼファー)、
「さんふらわあ」のどれか、そして夕日を背にした「いしかり」。
近海郵船の船を見るのは、きっとこれが最後でしょう。
船室が船首から3番目だったおかげで、船首部分にあるデッキをプライベ
−トベランダのように使えて、今回はとても便利でした。

・フェアウェルディナー
こちらもおいしくて、残さず食べてしまいました(^^)。
オードブル(甘海老のマリネ、ジャガイモと蟹の春巻)
野菜のピューレスープ
オマール海老のフィレンチェ風 モルネーソース 野菜のピラフ添え
柚と日本酒のグラニテ
牛フィレのロースト 大根のコンフィ添え
ビーツのプレゼとリヨン風ポテトの付け合わせ
スリー・ビーンズのサラダ
白神フランスパン(白神の水で練り、白神酵母で熟成させたパン)
パパイヤとミルクレープ、コナコーヒー・アイスクリーム
コーヒー、エスプレッソ、またはロイヤル・ブレンド・ティ

牛フィレはやわらかく食べやすいサイズ。野菜料理、とくにポテトは
おいしいです。そして、毎回のデザートの盛り合わせが(^^)。

・バターケーキが生クリームケーキに
10月10日にお誕生日の方が何名かいらっしゃいました。その中に、
お馴染みのT中佐がいらっしゃって、お仲間の記念撮影のフラッシュの
数が凄い…。最後の夜に船長と写真を撮ってもらえて羨ましいです。
食堂を出るとき、まだ残っていらしたT中佐のテーブルにおめでとう
を言いにいったら、ケーキが一切れ残っていました。はせがわ丸さんが
甘いものは苦手とのことで、よかったらあげます、とのこと。冗談かな
と思ったら本当にこのままでは無駄になるというので、急遽テーブルに
お邪魔して、一口食べたら、おいしい!! 白いクリームに覆われたところ
に、確かブルーベリーとラズベリーが載っていたような。
以前、「にっぽん丸」で誕生日ケーキのおすそ分けにあずかったとき
バターケーキであまりおいしくなかったんです。それが生クリームの
おいしいケーキに変わっていて皆さんも大喜び。アンケートに要望を書いた
人もいらっしゃるようで(^^;)。ともあれ、おいしいケーキをごちそうさま
でした。>はせがわ丸さん、Tさん

・コック姿のコンサート
今夜のメインショーは、第2夜に引き続き、池田直樹さんのクラシック
コンサートです。「きょうの料理」のテーマソングと共に舞台に現れたのは
予想もしないコックの姿でした。厨房から借りてきたのかと思ったら、自前
なんだそうです。料理がお得意と聞いてはいましたが、これほどとは…。
コンサートの曲目も、オードブル、メインディッシュ、デザートなどに
別れていて、軽い曲、重たい曲、など振り分けられたアイデアに脱帽。
さらに、歌の合間にお得意の料理のレシピの紹介があり、何名かにレシピ
カードを配るというサービスつき。半分は料理の時間だったよう。出口では
レシピのコピーが人数分用意されています。地鶏のパテとイワシのマリネ
だったかな。私も作ってみたい、という気持ちになりました。
出口で池田先生、伴奏の腰塚さんと記念写真を撮ってもらったら、それが
引き金で先生たちはひっぱりだこ。「夜食でお会いしましょう」と言って
お別れしました。

・最後の夜食
少しだけカジノをしたあと、Wさんと夜食へ。
冷たぬき氷見うどん、 やきおにぎり茶漬け、 栗きんとん、香の物

氷見うどんというのを初めて食べました。後からいらした池田先生が早速
解説してくれます。お茶漬けは食べられませんでしたが、甘いものなら
いつでもOKなので栗きんとんへ。これが和風モンブランといった感じで
栗あんをもっこりと持った小さくておいしいお菓子でした。美味〜。
MOPASの御飯は、珍しいもの(私にとって)が多く出るので、食事は
毎回冒険であり、勉強になります。

最後の夜、今日も星がよく見えます。
ではでは。 ☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)
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08127 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(8)
( 8) 99/10/29 16:23

みなさん、こんにちは。やっと最終日にたどりつきました。

10月11日 晴れ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

・早朝の伊豆諸島 5:00−8:00
最後の日くらいは早起きしなくては、と5時に何とか起床。右舷になだらか
な山のある島影が見えています。三宅島。奇麗な形の島です。
正面に神津島。こちらは天上山の部分が台形状に盛り上がっていて特徴が
あります。伊豆の島々は、それぞれ形に特徴があるので、何度通っても面白
い所だと思います。

さて、最終日の今日こそ、8時にブリッジから放送される八点鐘と船長の
挨拶を生で見ようと、朝食後回しでブリッジに出かけます。既にブリッジに
は大勢の人が。皆さん、お目当ては神津船長の挨拶なのでしょう。
船は神津島の東から島に接近します。神津船長最後の航海だから神津島に
寄るなんて洒落ているなぁ、と思ったら、神津島の方から船を呼んだのだと
いう話を聞きました。自分の島と同じ名前のキャプテンの船が通るのを陸側
から撮影しているとかいないとか…。
大抵、伊豆を経由して東京湾に入るとき、神津島は東側を通過してしまう
だけですが、今回は東から南へ回って、西側を北上するという、4分の3周
ほど島を回るコースになっていました。島の南から西へ回るときは、数分お
きに針路が変わり、船長みずからがオーダーを出していて、ブリッジは修羅
場状態。おまけに、島にギリギリまで接近してくれるのです。喜ぶお客さん
たちと、真剣な顔でレーダーをのぞいているオフィサーの姿が対照的でした。
島の西側に出ると、やっと落ち着いたようです。お客さんと話したり、
一緒に写真を撮ってくれる余裕も出てきました。しかし、ここは強い潮流が
あるようで、針路は右寄りなのに、舵は左に取りつづけていました。

・最後の朝の挨拶 8:00
神津島を通過し、式根島、新島の西側を通過したところで、利島から
出てきた「さるびあ丸」とすれ違いました。我々と逆に、これから新島、
式根島、神津島に向かいます。一度乗ったことがあるせいか、親しみを
感じて見送りました。
さて、利島が目の前になったあたりで8時になりました。船長と三等航海
士が鐘の前に待機し、それを囲むようにお客さんたちもカメラを構えます。
三等航海士が鐘を叩き、船長がその音が入るようマイクを鐘に近づけます。
鐘のあと、マイクを握った船長の挨拶が始まります。「おはようございます」
までは普通でしたが「これが最後の挨拶になります」では、じーんと来る
ものがありました。最後を感じさせるものはそれだけで、後は淡々と話され
ていましたが…。 船長を囲む輪からフラッシュがさかんにたかれていて
神津船長は「恥ずかしいじゃないか」と照れてらっしゃいました。

・遅い朝食 8:00すぎ
いつも船に乗ると、朝食はダイニングが開くと同時に入っていたのですが
この日は船長の挨拶を聞いたあとでダイニングにいきました。この時間だと
混んでいるかと思ったら、入ってくる人より出ていく人の方が多くてすいて
いました。
この航海中ずっと洋食ビュッフェにしましたが、卵料理、ハム料理、
サラダ2種、パン、フルーツ、ジュース、ミルクなど充実していて、また
同じ料理が1度も出なかったので飽きることもありませんでした。

(つづく) ☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)
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08128/08135 GEE01720 渋谷 晶子    「ふじ丸」白神山地クルーズ乗船記(9)
( 8) 99/10/29 16:24

皆さん、こんにちは。 ふじ丸乗船記はこれで最後になります。

・しつこくブリッジ 9:00頃−10:00
ブリッジの開放時間が10時までというので、イベントには参加せず
ブリッジに戻ります。ここで教えてもらったのが、東京湾の海図に書きこ
まれている US Line,BN Line,HE Line,UN Lineが何か、という
ことでした。たとえば、「US」は「うらが、サウス」の意味で、東京湾に
入る場合、この線を越えたら東京マーチスに連絡しないとならない、という
ものだそうです。
それなら最初から海図に書き入れておかないのかなぁ、とも思いましたが、
家に帰ったら、家にある海図に同じように書き込めるよう、場所をチェック
しておきました。

・道草で通信室へ 10:00頃ー10:30頃
10:00になったので、そろそろブリッジから出なくてはなりません。
さーて、次はどこへ行こうかと思っていたら、隣の通信室で某FSHIPの方が
くつろいでいるのを見かけ、もう一人のFSHIPの方と一緒にお邪魔してしま
いました。FAX送信のときに来たとはいえ、奥まではなかなか入れないので
思わずミーハーに写真を取りまくります。通信長と一緒に写真をとって、
しばらくお話をさせていただきました。
(そのうち写真をお送りします > お二人)

・東京湾 〜 入港
その後は見晴らしのい5階の前のデッキへ。いつものメンバーが集まって
いて、双眼鏡くらべなどしていました(MOPASの船はは双眼鏡を首からぶら
さげていても変に思われないので気が楽です)。
東京湾には、たくさんのブイ、久里浜−金谷フェリーが見られて、さらに
この日は三浦半島近くで海星らしき帆船も発見。色々楽しめました。
お昼にちょっとだけダイニングへ。偶然にも、また池田先生、腰塚さんと
一緒にいただきました。メニューはこの回だけ取り忘れたので覚えていません。

戻ると再び5階へ。14:00入港なので、13:00にはほとんど晴海
に着いています。前にも書きましたように、タグなしで着岸するとのことで
タグボートはいません。船は晴海埠頭を左に見て、ゆっくりと船首を反時計
回りに回し、時間をかけて静かに着岸しました。こんな大きな船を自力で…
凄いです。船長の最後の腕の見せどころだったのでしょうか。

・下船
このあと船上でドルフィンズクラブのパーティがある予定で、私の母を含め
60人くらいの人がそのまま船に残るそうですが、申し込まなかった私は、名残
惜しくなる前に下船しようとエントランスホールに急ぎました。エレベーター
を降りたところで、また池田先生、腰塚さんとばったり。お二人はこの後の
パーティでもコンサートをするため、船に残られるそうです。お別れの握手を
して、下船口へ。
クルーズコーディネーター、チーフパーサー、機関長、そして一番陸に近い
ところに神津船長が立っていらして、一人一人と挨拶をして下船客の列が進ん
でいきます。船長に「お世話になりました。お元気で」と言いかけたら、急に
声がつまってしまい、涙が出てしまいそうになりました。逆に船長の方から
「お元気で」と言われました。

元気を出してギャングウェイへ。晴海のターミナルでは、クルーズには参加
できなかったけれどパーティに出る、というお馴染みさんと会いました。
ちょうど無料シャトルバスが出るところだったので、飛び乗って、車窓から
ふじ丸のファンネルを見送って、あっという間に陸上の生活へ…。
この時間が一番変な感じがします。船でのほんわりした気分から殺伐とした
日常に戻るので。下船後しばらくは船での生活の影響で、周りに気を遣ったり
人に対して優しい気分でいられるのに、数日たつと近所やスーパーで周りに
迷惑をかけている人が気になってイライラしてしまいます。船での生活を
陸でも続けられるといいのですが…。

長くなりましたが、この辺で神津キャプテン最後のクルーズのお話を
終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

ではでは。 ☆ 渋谷 晶子 ☆彡(YOKOHAMA)

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