YUMIさんの ファッシネーション/レポート

05920 DZW05517 YUMI ファッシネーション/レポート<1>
05927 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<2>
05937 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<3>
05939 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<4>
05940 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<5>
05959 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<6>
05960 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<7>
05969 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<8>
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06005 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<最終>
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05920 DZW05517 YUMI ファッシネーション/レポート<1>
( 8) 97/05/23 15:40

       ファッシネーション乗船レポート

【データ】
船:ファッシネーション(カーニバルクルーズライン)
  1994年就航 70,367t 乗客:2,594人 乗員:920人

コース:南カリブ海(サンファン〜ST.トーマス〜グアデループ〜グレナダ〜
          ラ・グアイラ/カラカス〜アルバ〜終日航海〜サンファン)

日程:1997年2月22日〜3月1日の7泊8日

乗船代金:大人$719×2、子供$429。ポートチャージ$121,5×3
     アメリカにてディスカウント料金で10ヶ月前に予約

【船内設備】
☆グランドアトリウム
  Deck7〜13までの7層吹き抜けで、ピンク・紫・水色などの妖しげなネオンに
取り囲まれている。前方には、これまたネオンに縁どられたガラス張りエレベータ
ーが2基。 
 主人は、このアトリウムを見て一言、「まるでラブホテルみたいだな。」
確かに、このネオンは悪趣味だと思う。
 しかし、ネオンのついていない昼間は、天井をすっぽり覆ったガラスドームから、
カリブの太陽がサンサンと降り注ぎ、なかなかイイ感じ。
 プラザには、いつも行列を作っている『インフォメーションオフィス』(24H
オープン)と、いつも閉まっている『シェアエクスカーションデスク』がある。
シュノーケリングセットやタキシードのレンタル、ポートレイトの撮影も、ここで
行われる。
プラザ中央にあるモニュメントは、「ニュークリアス(コア=核)」というタイト
ルで、高さ12mのもの。

☆パブリックルーム
  公室は、アトリウムを中心に楽にアクセスでき、分かり易い配置がされている。
そして、どこも[ハリウッド]をテーマにデザインされている。
『タラ』(ライブラリー):『風と共に去りぬ』のレッド・バトラーの館をイメー
  ジ。蔵書は少ないが、雰囲気はシックで良い。どこも大混雑のこの船にあって、
  唯一、静かで落ち着ける場所で、私の一番のお気に入りでした。
『Passage to India』(バーラウンジ):2頭の等身大のインド象が入り口で出迎
  え、内部には仏像などが飾られている。テーブルや椅子も凝っていて、密教風
  の雰囲気を出している。
『ダイヤモンドは永遠に』(ディスコ):『007シリーズ』より。照明も全部、
  ダイヤモンド型でネオンキラキラ。
『カジノ・ロワイヤル』(カジノ):これも『007シリーズ』より。ラスベガス
  スタイルでスロットマシンが多い。きちんとガラスで仕切られているのは良い。
この他、『ハリウッド・ブルーバード』(プロムナード)、『ビバリーヒルズ・バ
ー』、『ボギーズ・カフェ』など、どれもハリウッドの黄金時代を懐かしむ装飾が
なされ、スターの等身大のマネキンが飾られていたりする。
どれをとっても、かなりケバケバしいが、この遊び心は楽しいと思う。

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05927 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<2>
( 8) 97/05/24 16:52

【キャビン】
☆ルームカテゴリー
  Cat.1〜 Cat.12まで12段階に分けられている。下階のアウトサイドと
上階のインサイドが同じカテゴリーになっているのは、なんだか不公平な気がする。
 私達は、予約時の条件が「Cat.4ギャランティー」だったので、アップグレード
を狙って、最初から全額を支払っておいた。これが見事に適中し、3カテゴリーア
ップの、エンプレスDeck/インサイドルームが割り当てられた。(この場合、キャ
ビン番号が決まるのは、出港1週間前)
ちなみに、 Cat.4でキャビン番号指定をする場合は、一人$260のアップ。

☆設備
  キャビンの広さは約17uあり、広くてびっくり。きっと、ファミリーでの
利用を想定しているのだろう。私達はツインベッドとアッパーを一つ使用した。
ベッドの下にスーツケースは入らない。
 クロゼットは、扉3つ分。大まかな仕切りだけで引き出しがなく、使いづらい。
しかも、入り口入ってすぐの部分には扉がなく、廊下から丸見えで恥ずかしい。
他にドッレッサー兼用デスク、ティーテーブル、椅子2つ、テレビ、電話など。
 バスルームには、シャワー、トイレ、洗面台。洗面台の下は収納なし。石鹸は
あるが、シャンプー、ボディーローション、ドライヤー、洗濯ロープはない。ト
イレットペーパーホルダーもない。
 タオルは、洗いざらしのゴワゴワで雑巾のよう。 

☆キャビンスチュワード
  勤務時間内(7時〜12時、16時〜22時)であっても、全く顔を合わさない。
用事を頼むのに、いちいち電話せねばならず、とても不便。とにかく気が利かず、
アッパーベッドを下ろしたら下ろしっぱなし、収納したら収納しっぱなしで、
結局、自分で毎日上げ下げしていた。一体何のためのスチュワードなんだか!
 バスルームに洗濯物を入れたビニール袋を置いておいたら、おむつと間違えて
捨てられてしまった。すぐに探すよう頼んだが、何日経っても報告がなく、結局
出てこなかった。困ったものだ。


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05937 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<3>
( 8) 97/05/28 16:39

【客層】
  年齢的には40〜50歳代が中心。30代も多い。逆にリタイヤ組はほと
んど見かけない。大半は夫婦連れだが、友人同志でのグループ乗船も多い。
子連れは1割弱くらいだった。全体的にアクティブな乗客が多い。
 身なりや態度、宝石類等から推察するに、アメリカでごく普通の生活をして
いる人たちだと思う。しかし中には、ダイニングで大口を開けて笑い転げる人
や、場末のキャバレーのホステスのような乗客もいる。
 船内で知り合った人(30人位)が皆、「クルーズが初めて」、もしくは、
「カーニバルの船にしか乗ったことが無い」と言うのには驚いた。と同時に、
やけに納得してしまった。 

【ドレスコード】
  フォーマルは2回。フォーマルといっても、タキシードは15%ほどで、
大体はスーツかブレザーにネクタイ姿。船内でのタキシードレンタルあり。
女性の場合、ロングドレスは滅多におらず、カクテルドレスが30%、大半は
お洒落なスーツかワンピース姿。
男女共に、首を傾げたくなるような格好の人がごく一部いる。そして、「ドレス
コードは、夜6時以降、部屋に戻るまで有効」のルールは全く守られていない。
 フォーマルの日のみ、船内新聞にドレスコードが表示される。あとは、全て
カジュアル。インフォーマルの設定はない。
 カジュアルといえど、ショートパンツ、水着、タンクトップでのダイニング
への入室は禁止。

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05939 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<4>
( 8) 97/05/28 17:23

【ダイニングサービス】
☆ダイニング・アワーズ
  6:30の Coffee&Danish に始まり、7:00/Continental Breakfast、 Main
Sitting Breakfast、LIdo Breakfast、8:15/Late sitting Breakfast、11;30/
Sun Lovers Lunch、Open sitting Lunch、15:30/Cookies&Brownies、18:00/
Main sitting Dinner、20:15/Late sitting Dinner、00:00/Midnight Buffet、
01:00/Mini Buffetまで。
 ルームサービスは24時間OK。注文できるメニューは、ジュース、トース
ト、デニッシュ、ベーグル、各種サンドウィッチ、各種サラダ、フルーツ、ク
ッキー&ブラウニー、本日のデザート、コーヒー、紅茶、ココア、ミルク等。
 ルーム/バーサービスは朝9時〜夜中の3時まで。

☆ダイニングルーム
  ギャレーを間に挟んで、アトランティックDeck中央部の『センセーション
・ダイニングルーム』と、後部の『イマジネーション・ダイニングルーム』の
2ヶ所に分かれている。どちらも見るからにファミリーレストランの雰囲気。
加えて、柱や、長椅子の背や、天井一面に電飾が取り付けられている。
テーブルは、6人、8人、12人掛け。スモールテーブルはない。
テーブルメイトとの会話にも苦労する程、ガヤガヤしている。
 
 食事は2回制となっており、メインシッテングは、朝7時、昼12時、夕食
6時。レイトシッティングだと、8:15、1:30、8:15。
ただし、初日の夕食は、5:30〜9:00までのオープンシッティング。寄港地
停泊中の昼食もオープンシッティングだった。

☆ダイニングでの料理
  夕食には日替わりでテーマが設けられている。(インターナショナル→
フレンチ→イタリアン→オリエント→フェスタ→ガラ→アメリカン)
 メニューは、アペリティフ4、スープ3、サラダ2、パスタ1、エントレ5
種類からの選択。チャイルドメニューとして、ハンバーガー、ホットドック、
パスタ、チーズトースト or サンドウィッチが毎日用意されている。
デザートは、別メニューで4種類+アイスクリーム、シャーベットから。
 
 味は、アメリカのファミリーレストランそのもので、お世辞にも美味しいと
いえる代物ではない。特にデザートはひどく、食べられたものではない。いつ
もならケーキ2つを頼む私だが、今回は、ケーキ1皿と(それが食べられなか
った時のために)アイスクリームを1つ頼んで自衛した。
 
 紅茶は、夕食の際だけ、リプトンの木箱を捧げ持ってきて、6種類の中から
選ぶことが出来る。しかし、ティーポットはもちろんないし、ファミリーレス
トランで使うガラスのポットでお湯を注ぐのは、あまりに味気ない。夕食時以
外は、リプトンの安物のティーバックしか置いていない。
 コーヒーは、レギュラー、ディカフェ、カプチーノ、エスプレッソ。レギュ
ラーは、アメリカンで、味・香りなし。ファミレスと同じ耐熱ガラスのポット
で注ぎに来る。アメリカ人の9割はこれを頼む。

☆ダイニングでのサービス
  ウェイター1人につき20〜25人の客を、バスボーイ1人につき30〜
40人の客を担当する。この人数ではどう頑張ってもサービスは行き届かない。
 ワゴンサービスは全く行われないし、サラダには予めドレッシングが掛けら
れて出てくる。

 私達のウェイターはバリ人で、日本人の彼女から習ったという片言の日本語を
話す。愛想は良いのだが、サービスは雑で、冷菜と温菜の順番も考えずに持って
くる。(例えば、朝食では、最初に目玉焼き、最後にスモークサーモンやチルド
ジュースといった具合。)アペリティフを2つ頼んだ時、冷たいフルーツの皿に
カニの甲羅揚げを滑り込ませていったのには目眩がした。
 バスボーイは、旧ソ連邦出身のかわいい子で、英語はまだ流暢ではないが、
物腰に品があって好感が持てる。他の会社で修行するよう勧めたくなってしま
った。

 カーニバルでは、食事もエンターティメントの1つと考えているらしく、まず、
最初のフォーマルディナーではチェリージュビレーを捧げてのウェイターたちの
行進、フェスタディナーではマカレナダンス、ガラディナーではベイクドアラス
カ・パレード、最終日のアメリカンディナーでは星条旗を掲げてのパレードとい
った具合。
これもまた楽しくて良いが、天井と壁の電飾ピカピカだけは勘弁してほしい。 

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05940/05947 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<5>
( 8) 97/05/28 17:43

☆ワイン
  ボトル1本が、$16〜$37ほど。乗船記念のエッチングボトルが$23。
シャンパンも安いものは$16、モエ・エ・シャンドンが$50、ドンペリ$
110で楽しめる。グラスワインもあり、1杯$4。
 専門のワインスチュワードはおらず、バーテンダーに注文する。銀のワイン
スタンドはなく、プラスチックの冷却容器がテーブルに置かれる。そして、(時
にはウェイターが注いでくれるが、)大体はセルフサービス。
 私達には旅行社からギフトワインがきている筈だが、指定日に用意されてお
らず、2回請求してやっと出てきた。飲みきれなかった分は翌日に取っておく
よう頼んだが、2度と出てくることはなかった。 
  
☆スペシャルオーダー
  通常は、2週間前までに旅行社を通じての予約が必要。
 しかし、今回はエマージェンシーということで、積んである食材の範囲で、
すぐに対応してもらえた。食中毒による下痢が続く主人のダイエットメニュー
(食餌療法食)は、茹でた鶏肉と人参、ジャガイモ、すりおろしりんご、トース
ト、コーンフレーク、卵・牛乳抜きのパンケーキのみ。もちろん、全て調味料、
バターなし。飲み物はゲイタレードのみ。ウイルス性の下痢が治らない娘も、
全てオイルフリーで似たようなもの。これを2日続けてもらった。

☆リドでの料理とサービス
  朝食は、フルーツ、ヨーグルト、シリアル、デニッシュ、トースト、スク
ランブルエッグ、ベーコン、ハム or ソーセージ、ポテト、パンケーキ、フレ
ンチトースト、コーヒー、紅茶、ジュース。スモークサーモンやマリネ等はない。
カウンターとは別の場所で、シェフが個別に作ってくれるオムレツが、この船
の食事の中で一番美味しかった。
 昼食は、ハンバーガー、パスタ、サラダ、デザート。エントレは無しか、あっ
ても1種類のみ。
朝はともかく、この昼食はあまりにヒドイ。

 リドは全くのセルフサービスで、皿を片づけるのに必要な最小限のバスボーイ
しか配置されていない。 
ベビーカーを押しながら、片手でトレイを持っていても、ウェイターは知らん
顔で誰も手を貸してくれないし、ベビーチェアーも運んでくれない。こういう
気の利かないところが一番許せない。

☆アフタヌーンティー
  毎日3:30からリドで、「クッキー&ブラウニー」と、アイスクリームが
用意される。種類も少なく、パサパサしていてまずい。紅茶はリプトンの安物
ティーバッグのみ。
 本式の「アフタヌーンティー」は、最終日の1回のみ。

☆ミッドナイトブッフェ
  これも日替わりでテーマが設けられている。(ウェスタン→ピザ→パスタ→
デザート→メキシカン→ガラ→キーシュ) cf.キーシュ:ハムや野菜入りのパイ。
 内容はとても貧弱。例えば、初日のレパートリーは、ポークリブ、フライドチ
キン、コーン、ポテト、サラダ、缶詰フルーツ、ケーキ、マフィンだけ。トレイ
も無ければ、ナイフも用意していない。 
 ガラビュフェも大行列に並んだ割にお粗末で、食指は全く動かず。

☆それでも、『1泊$100』の料金に照らし合わせれば、文句は言えない。

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05959 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<6>
( 8) 97/06/01 00:26

【子供向けサービス】
☆キャンプカーニバル(キッズプログラム)
  トドラー(2-4才)、ジュニア(5-7才)、Intermediates(8-12才)、ティー
ンズ(13-17才)に分れたプログラムが用意されていて、4人の専任のカウンセラー
が指導してくれる。オムツが取れていなくても参加OK。
 前日の20時までに申し出れば、キャンプカーニバルに子供を預けて、親のみ
寄港地観光に出ることも可能。

「トドラークラス」のプログラムを一部ご紹介すると、
第3日目:9:00−14:00 プレイルームオープン(フリープレイ)
     14:00−14:45 風船遊び 
     14:45−15:30 切り絵
     15:30−16:00 ABCと123
     16:00−16:30 サークルゲーム
     16:30−17:00 空想ゲーム
     17:00−18:00 キャンプカーニバル・カクテルパーティー
     18:00−19:00 ディナーのためクローズ
     19:00−21:00 キャンプカーニバル・インドア フェアー
            (ジュエリーメイキング、お絵描き、ファン&ゲーム) 
     21:00−21:30 お夜食
     21:30−22:00 ストーリータイム
     22:00−02:00 パジャマパーティー(事前申込みのベビーシッティング)
 他の日にも、サングラスホルダーやパズル、パペットを創ったり、練習してタレ
ントショーに出たり、ディスコでのフェアウェルパーティー等、楽しいプログラム
が用意されている。利用者は、昼が2、3人、夜が10人弱だった。
 
*このプログラムは、カーニバルの全てのスーパーライナー(7万tクラスの船)
 で、1年中設置されている。トロピカル号では5才からの開始となる。

☆プレイルーム
  アトランティックDeckの最後尾に『CHILDREN'S PLAYROOM』と『TEEN CLUB DISCO』
がある。デッキプランをみるとイマジネージョンダイニングルームから通り抜けで
きそうだが、実際には、1階下のエンプレスDeckから専用階段を上っていかなけれ
ばならない。ベビーカーだと面倒。この階段には、子供の転落防止用の扉がついて
いる。
 プレイルームには、滑り台付きの大きなボールプール、Fisher Priceの大型遊具
やおもちゃがいっぱい、絵本やビデオもたくさん揃っている。ジュースはいつでも
もらえる。子供サイズのトイレと洗面台も備え付けられている。
子供が走りまわれるくらいの広さがあって、設備はとても良いと思う。
外のデッキ(子供が海に落ちないようにネットが張ってある)にも、Fisher Preice
のブランコや滑り台などが置いてあった。
 2歳以上の場合は、保護者の付き添い不要。2歳未満の乳児も利用出来るが、親、
もしくは、18歳以上の監督者の付き添いが必要とされる。子供を預ける時とピック
アップする時は、入口においてあるノートにサインアップする。
 12:00−13:00と18:00−19:00は食事のためクローズされる。

☆子供用プール
  プレイルームから外階段を上がると、お魚の滑り台付きの『CHILDREN'S POOL』
がある。深さは50cmくらい。スライダーの降り口には、ふわふわのクッションが
敷いてあり安心。バスタオルやデッキチェアーも置いてあって、子供を遊ばせなが
らのんびりできる。外階段を上ると、すぐリドレストランなので、飲み物やアイス
クリームの調達も簡単。
 うちの娘は、このスライダーが何よりも気に入って、大喜びで遊んでいました。
 ただ、船の揺れがひどい時は、大きな波が立って子供が飲み込まれてしまい、危
険です。

 <7>に続く

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05960 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<7>
( 8) 97/06/01 00:43

【子供向けサービス/<6>からの続き】
☆ベビーベッド、ハイチェアー
  フルサイズのベビーベッドを無料で利用出来る。しかし、数は限られているだ
ろうから、予約時にリクエストした方が良いと思う。キャビンはかなり広いので、
ベビーベッドを入れても身動き出来なくなることはない。
 ハイチェアーは、ダイニングにもリドにも用意されている。リドでは、ウェイタ
ーに頼んでも持って来てくれず、自分で探して引き摺ってこなければならない。

☆ベビーシッター
  カーニバルでは、キャビンでの個別サービスは受けられない。
 22時まではキャンプカーニバルに、それ以降2時まではプレイルームでのパジ
ャマパーティーに参加することになる。(20時までに申し込まなければならない)
パジャマパーティーは有料で、$4/h。兄弟の場合は、2人目から$2となる。
1時間以上は15分毎に$1ずつ加算される。料金は、Sail&Signカードにチャー
ジされるので、ピックアップの際には、必ず持参すること。
 2歳未満の乳児の場合、パジャマパーティーには参加できるが、22時以前の
ベビーシッターに関しては保証できない。

☆キッズメニュー
  ダイニングルームでは、ハンバーガー、ホットドック、パスタ、チーズトース
ト or サンドウィッチが、子供のために用意されている。その日のテーマに合わせ
て名前は変わるが、その内容は変わらない。
 夕食メニューに、チャイルドメニューの項目があるところを見ると、余程ファミ
リー客が多いのだろうし、また、子供の同席を当然と考えているのだろうと思う。

☆キャンプカーニバルを利用してみての感想
  「2才から参加できるキッズプログラム」に惹かれて、ファッシネーション
に乗船した私達ですが、2才1ヶ月のうちの娘には、まだ無理があったようです。
『飛鳥』やスポーツクラブの託児室では大喜びで遊んでもらっているので大丈夫
だと思ったのですが、今回は、大泣きされ困ってしまいました。もしかしたら、
一部のカウンセラーのホスピタリティーに問題があったのかもしれませんが。(子
供が来ても、TVでカジノのレクチャーを見ているような人もいたので)
 昼間は寄港地観光に出掛けたり、プールで遊ぶことが多く、キャンプカーニバ
ルに預けることはあまりありませんでしたが、それでも夜は、毎晩8時〜10時
まで利用しました。やはり毎晩泣き止まず、カウンセラーも手を焼いたようです。
15分以上泣き止まない場合は親へ連絡が入りますが、私達はディナーに子供を
同席させないことに決めているので、引き取るつもりは更々なく、そのまま放っ
ておいてもらいました。2時間泣き続けた日もありましたが、大体は30分泣い
て寝てしまったようです。それでも最終日には慣れて、お友達と楽しそうに遊ん
でいました。
 まだ小さいうちの娘の場合は、キャビンでの個別ベビーシッターを頼める船の
方が良かったみたいです。

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05969 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<8>
( 8) 97/06/02 18:25

【ショータイム】
☆『パレスラウンジ』の設備
  2階建てで、オペラハウス的構造になっている。
 レーザーや大スクリーン、音響などの設備は良いと思う。
 油圧式のオーケストラボックスはなく、ステージ左側にオーケストラが陣取る
ので、観客席からの視界が遮られる。1階席はスロープになっていないし、柱が
邪魔になるので、2階のバルコニー席からの方が見やすいと思う。
 
☆プロダクションショー
  プログラムは、『Fascination' BROADWAY』と『HOLLYWOOD!』の2本。
 これらは、ディレクター、プロデューサー、音楽ディレクター、照明デザイ
ン、特殊効果やレーザーデザイン等など、プログラムに載っているだけでも
10人のスタッフが携わっている本格的なもの。
 『BROADWAY』は、タクシーに乗って劇場を渡り歩く、という演出で、「ニュ
ーヨーク、ニューヨーク」で始まって、「ウェストサイド」や「ミスサイゴン」
「オペラ座の怪人」などが続き、最後はお約束の「コーラスライン」。どこの船
でも同じようなプログラムと演出が何年も続いており、いいかげん見飽きてくる。
 『HOLLYWOOD!』は、古き良きハリウッド時代から現代にいたるまでの代表作に、
マドンナなどのMTVナンバーも加えたもの。こちらの方がオリジナリティーが
あって良かった。しかし、1部ストリップまがいで、船のショーとしては品が無
さ過ぎると思う。(男性ダンサーまで1枚ずつ脱いでいって、上半身裸になるこ
とはないんじゃないの?)

 出演者は、歌手男女1組、メインダンサー1組、群舞4組(5組だったかも?)
の12人(or14人?)編成。 
 女性歌手は上手いのだが、男性の方はすごく下手!しかも、見栄えが悪い! 
所々リズムを外すし、メロディをアレンジしてしまうので、違和感を覚える。
「オペラ座の怪人」やウエストサイドの「マリア」「トゥナイト」等は、特に
ひどかった。こういう超有名な曲は、変に手を加えない方が良いと思う。
 メインダンサーはとても上手で、特に、エキゾチックな長髪の男性ダンサー
は、観客の人気の的だった。群舞は、まあまあのレベル。
 
 「洋上のハリウッド」とかの謳い文句を信じて、プロダクションショーに大
きな期待をしていた割には、大した事なかった。これなら、他の船でも見られ
るレベルでしょう。
(就航当時の雑誌の記事を見ると、このプロダクションショーの内容は、全く
替わっていない模様。2年半も、同じ物を毎週繰り返しているとは、ちょっと
びっくり。)

☆その他の出し物
  初日は、ダンサー達によるブティックの商品のファッションショー。(男
性ダンサーがシャツを脱ぎだして、びっくり!)
2日目は、ティア・シンプソンのコンサート。(わりと有名な歌手らしい。なか
なかに迫力あるオバサンだった。アカペラで歌うソウルミュージックはさすが!)
4日目は、マジック&ジャグラー。(これが1番面白かった。)
5日目は、乗客によるタレントショー。7日目は、コメディー(だったと思う)。
(3日目と6日目がプロダクションショー)

☆この他、Puttin ON The Ritzラウンジで、12:15から毎晩レイトショーが行わ
れる。私は1度も観に行かなかったが、プログラムを見ると、マジックやコメデ
ィーに混じって、レーザーカラオケもある。ティア・シンプソンのR指定アダル
トオンリーのショーもあるけど、一体どんな内容だったのかな?

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05973 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<9>
( 8) 97/06/04 16:00

【アクティビティ】
 レクチャーや○○教室というものより、体を動かすものが多いのが特徴。
 例えば、ホースレーシング、ゴルフパッティング、シャッフルボード、ピンポン、
バレーボール、ビンゴ、ブリッジ&ブラックジャックトーナメント、レーザーカラ
オケ、ラインダンスクラス、枕たたきゲーム、氷の彫刻のデモンストレーション、
各種クイズ、アートオークション等など。
 ブリッジツアーとギャレーツアーもちゃんと用意されていた。メガシップで、
全乗客対象のブリッジツアーがあったのは初めてで、びっくりした。寄港地停泊中
のなるべく乗客が残っていない時間に設定されてはいたが、2500人相手にブリッジ
ツアーを敢行しようという姿勢は、とても評価できると思う。「世界一のクルーズ
会社は、やはり伊達ではないのだな」と、感心した。

 
【フィットネス】
☆プールエリア
  リドDeckのスライダー付きスイミングプール、ベランダDeckの円形プール、プロ
ムナードDeckのスライダー付き子供用プールの3種類ある。
ジャグジーはリドとベランダDeckに2つずつの他、NAUTICA SPAにも2つある。
デッキチェアーは十分な数があるが、クッションが付いていないのは何とも残念。
 プールサイドのステージでは、14時〜17時までカリプソバンドが生演奏するの
だが、これがものすごいボリュームで、5分と経たずに頭痛がしてくる。(館内アナ
ウンスも負けず劣らず大ボリュームだし、この船には静かな場所というのは存在しな
いみたい)

☆エアロビクス
  設備、プログラム、インストラクターすべて最高!
 鏡張りのエアロビ専用スタジオは、30人は楽に収容できる広さがあり、ステップ台
もちゃんとしたものが備え付けられている。
 クラスは、ハイ&ローインパクト、ファットバーナー、3IN1コンボ、ステップ等い
ろいろあって、主に、朝と夕方に設置されている。
エアロビのクラスはとても人気で、いつもスタジオいっぱいの参加者があった。普段か
らジムに通っている人がほとんどで、全くの初心者は2,3人しかいなかった。強度は
中程度で、一汗流すにはちょうど良い。

 エアロビの他に、ウォーク・ア・マイルやストレッチ&リラックス、マッサージを習う
クラス等もある。

☆マシンジム
  他の船なら、オブザベーションラウンジかリドレストランになるべき場所が、カー
ニバルではマシンジムになっている。それだけ客層が若く、ジムの利用者が多いのだろ
うと思う。
 ジムは十分な広さがあり、マシンの種類も豊富。3方ガラス張りの開放的な空間で、
ストレスが発散できる。
 
 ロッカールームには、個別ロッカー、シャワー、サウナ、スチームサウナ、そして、
水着着用のガラス張りのジャグジーがある。

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06005 DZW05517 YUMI RE:ファッシネーション/レポート<最終>
( 8) 97/06/15 17:19

【チップ】
  キャビンスチュワード: $3/日
  テーブルウェイター : $3/日
  バスボーイ     :$1,5/日 をサジェスト。最終日に封筒に入れて渡す。
 メイトルディやヘッドウェイターへは、自分が受けたサービスに基づき支払う。

 チップのサジェスト額はどの船でも同じなのに、サービスの質には天と地の開き
があって、ちょっと納得がいかない。かといって、減らすことも出来ず、きっちり
規定額だけ払ってきた。(普段は、子連れで手間を掛けさせるので、かなり余分に
渡している。)
 私達は食餌療法食を頼んだので、ヘッドウェイターにももちろん渡したが、全体
的には、渡さない人の方が多かった。

【最後に】
 「1泊$100で何が出来るか?」を考えた場合に、カーニバルでのクルーズは
大変価値があると思います。これは、日本では温泉宿にも泊まれない値段だし、
ハワイのリゾートホテルにも滞在できません。テーマパークと比較しても、カー
ニバルに軍配が上がると思います。実際に、ファッシネーションを下船した後、
ディズニーワールドに滞在しましたが、チケットとホテル代だけで軽くオーバー
してしまいましたもの。

 しかし、私達が一般にイメージする『クルーズ』を求めてカーニバルに乗船する
と、はっきり言って、失望します。私はこれで失敗しました。
カーニバル社の社長は、「競争相手は、同業他社ではなく、ラスベガスやオーラ
ンド(ディズニーワールド)だ」(「クルーズ」97年7月号より)と、明言して
います。コンセプトが、もう根本から違う訳ですね。
私もこの方針は理解は出来るのですが、現実には感情がついていきませんでした。
クルーズの形態を取っている以上、どうしても他社と比較してしまいます。

 しかし、こんな理屈を抜きにしても、「初めて乗船した」もしくは、「カーニバル
にしか乗ったことがない」という大部分の乗客達は、とても楽しそうに毎日を過
ごしていました。
 私も、一番最初の内にこの船に乗っていたら、楽しい思い出ばかりが残ったで
しょうに。「順番が違ったばかりにもったいないことをしてしまった」と残念に
思います。

 「2才からキッズプログラムに参加できるし、子連れには良いかな」と思って
この船を選びましたが、結局は、自分自身が楽しめない船に乗っても意味があり
ませんでした。(カーニバルは私には向かないことが判ったのは良かったけど。)

 今回で得た教訓は、「船会社の基本方針はしっかり理解しておくこと」。そして、
「やっぱり値段よねぇ」です。

 それでは、ファッシネーションのレポートは、これで終了させて頂きます。
 ご質問、コメント等ございましたら、どの回にでもつけて下さいませね。
 長々とお付き合い下さり、どうもありがとうございました。
                                  YUMI

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