YUMIさんの 「スエズ運河クルーズ 」


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09113/09120 DZW05517 YUMI スエズ運河クルーズから帰国しました。
( 8) 00/04/27 13:51

皆さん、こんにちは。YUMIです。
23日にスエズ運河クルーズから帰ってきました。

スエズ運河は、パナマに比べると単調で期待していたほどではなかった
けれど、コンボイを組んだ船団とすれ違うのはエキサイティングだったし、
シナイ半島側の砂漠とエジプト本土側の緑との対比は、話に聞く通り、
実に見事でした。
「これがスエズ運河だ!」っていう意識がなければ、ただの大きな河なんで
すが、実際、ろくな重機械もない時代にあれだけの水路を作ったんですから
すごいものですね。

今回のコースは長時間の観光に出るケースが多く、最後は体力勝負でした。
カイロ、エルサレム、ガリラヤ湖と3日続いた時はもう死にそうで、
「間に1日終日航海日を入れてぇ!」と皆で叫んでました。
他のどの寄港地も砂漠の中の蜃気楼のように美しくて、私はすっかり
中近東が気に入ってしまいました。

でも、アラビア半島の本当の美しさは地上ではなくて、海中にあるんです。
今回は、アラビア海からアデン湾を通り紅海に入りましたが、これがもう、
信じられない程に透明度の高い海なんです。プロムナードデッキから、海中
を泳ぐイルカの姿が見えるなんて、信じられます?ジャンプしてるんじゃな
くて、船の下を潜り抜けていくのが見えるんです。薄い紫色の綺麗なクラゲ
が波間を漂っているのもはっきりと見えるし、太陽の光は帯になって斜めに
海中に差し込んでいきます。もしそこにサンゴがあれば、その色と形まで
はっきり見えるでしょうね。そのくらいに透明度が高く、真っ青で、さざ波
1つ立たない海なんです。

シャルム・エル・シェイク(エジプト)では、もちろんシュノーケルリングして
きました。ラス・ムハンマドは絶対にお奨めです!カリブの10倍は綺麗
でしたよ。
ここは、ビーチから少し行くとサンゴ棚になって、それが突然ある所から
断崖絶壁のように、海中に深く落ちこむんです。北陸の観光名所・東尋坊が
サンゴの花に覆われて水中にあると想像していただければいいかしら。
そこに、もう数え切れないほどの数と種類の魚が泳いでいるんですよ。
サンゴが花なら魚は蝶々です。海は真っ青で、頭上からは太陽の光が帯に
なって降り注いできます。数メートル下をダイバーが泳いでいようものなら
彼等の吐き出した酸素がシャボン玉のように浮かび上がってきて、それは
もうウットリするくらい美しい眺めです。竜宮城やアトランティスがあると
したら、きっとこんな海の中なんだろうな、と思いましたね。
ここは本当にお奨めです。

レジェンドは既に勝手知ったる我が家ですから、今更言うまでもなく快適な
毎日を過ごすことができました。別れ際のスタッフの挨拶も「次はいつ帰っ
てくる?」です。
ただ、経費削減がますます進んでいて、同じロイヤル・ジャーニーであるの
に、無料だったミニゴルフを有料にしたり、夕食時のスペシャルメニューが
一切なかったりと、つい1ヶ月前の東南アジアと比べると残念に思う点も
いくつかありました。しかし、スタッフの頑張りは十分にそれらをカバー
できていたと思います。

あと、アクシデントとしては、急病人の搬送でキプロス島に立ち寄った為、
レジェンドの25ノットの俊足をもってしてもイスタンブールまでたどり
着けず、抜港となり、代わりにクシャダシに寄港することになりました。
イスタンブールで下船する予定だった数人のスタッフはそれこそパニック
で、気の毒でしたね。(私としては、どうせならキプロスに寄港して欲し
かったけど)

クシャダシから最終目的地のアテネは直ぐなので、結果、最後の終日航海日
は、エーゲ海の美しい島々の遊覧にあてられました。島に近づくとキャプテ
ンからアナウンスが入り、皆、荷造りを放り出し、カメラと双眼鏡を持って
デッキに飛び出すんです。これを1日何回繰り返したでしょうか。もっと
気温が高ければ、パッキングなんて放って1日デッキに出てるところですが
あいにくの曇り空で肌寒くって・・・。

2月の東南アジアクルーズは船そのものを楽しみ、今回は寄港地をメインに
楽しんできました。さて、次はどうなりますでしょうか?
それではまた!
                      4月27日  YUMI

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