ナオトンさんの「SSトーラス乗船記」

09216 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その1)
09232 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その2食事)
09233 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その3サービス)
09234 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その4安全)
09245 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その5)その他

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09216 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その1)
( 8) 00/05/20 16:59

みなさん、こんにちは。

時間が出来たので、GW利用で乗船したSSトーラスの印象についてアップした
いと思います。(ちょっと長文になってしまいました)

Vice-Cp.さんの08987発言以下のツリーにて詳しい3泊4日の乗船記があり
ますので、変更になっていたと思われることや3泊4日と4泊5日での異なっ
ていたことを中心にアップしていきたいと思います。

今回は乗船までとキャビンについてです。

5/1 ナオトン1号は宿直明けで東京発の新幹線にて京都まで移動しナオト
ン2号と合流、嵯峨野のトロッコ列車にて保津川沿いの景色をのんびり楽しん
でから神戸へ向かい19:15ごろにポートターミナルに到着しました。
 
 乗船手続きは18:30〜20:30のため時間に余裕がありましたので、岸壁に停
泊中のクリッパー・オデッセイを見物してからカウンターへ向かうと、そこに
は長い行列が・・・
係員に予約確認表を渡すと、EDカードの確認をし「スーパースタータウルス」
と表記のキャビンキーと乗船カード(SSレオの写真入り)、他に韓国税関への
持ちこみ品報告書を手渡されました。

乗船関係で2枚のカードを受け取ったので「1枚に統一されたはずなのに」と
聞くと「船が古いから」という曖昧な返事が帰ってきました。
(納得できなくて乗船後にコーディネーターへ質問すると「統一したらトラブ
ルが出たため現在は2枚に戻して運用している」とのこと)

いよいよ乗船できるかと思ったら、こんどは違う行列に並ばされ5月4日のガ
ラ・ディナーの予約を取ります。
この予約をするのに19:30では遅すぎたようで、日本食レストランは満席、
中華レストランのセカンドシッティングの予約確認表を受け取りようやく上階
に移動します。
パッセンジャーコントロールの位置でパスポートを手渡して船に預けて、渡
り廊下を使って船を見ながらギャングウェイの位置まで移動しました。

Vice-Cp.さんの情報とSSヴァーゴの経験から予想した通り、乗船直前の位置
にマスコットのツバメの着ぐるみ「チャーリー」と演奏の歓迎がありました。
(Vice-Cp.さんアヒルやペンギンに見えるかも知れませんが、本当は彼はツバ
メのようです)

船のカメラマンにチャーリーと一緒の乗船記念写真を撮ってもらい船内へ移
動します。
デッキの位置でX線チェックを受けてから船内に入ると、キャビンクルーが
手荷物を持って4階のキャビンまで案内してくれます。(Vice-Cp.さんの発言
を読んだのかな)

キャビンに着くとドアの前に「陸のペリカン便」にて4日前に発送したトラ
ンクが2つ並んでいます。
SSトーラスのカテゴリー「OL」は予想外に広く(ぱしびいの「Cステート」
やSSヴァーゴの「OB」よりも2割くらい広い感じ)四角い大きな窓から神戸港
の夜景が見えています。
 
 「OL」内部の説明をすると、左側から2枚扉のクローゼット(内部に金庫)、
コネクションルーム用のドア、造り付けの棚がついた壁、ミニバー(下部に冷
蔵庫・中段はTV・上部に湯沸しアイスペールとグラスとミネラルウォーター)
(ミネラルウォーターとアイスは無料で、必要に応じてレセプションに電話
するとルームサービスが届けてくれます)
ミニバーと一体のドレッサー(机上に電話、引き出し内に240Vドライヤー)、
その奥に1枚扉のクローゼットがあります。
ドレッサーの前にスツールと肘掛付の椅子とガラスの丸テーブルが置かれて
います(ガラステーブルが邪魔な時はドレッサーの下に収納できます)

キャビン右側は奥からソファーベット(横型)、ベットが2台でそれぞれに
ナイトテーブル、シャワー・トイレとなっています。
ベットの上には船内新聞が置かれています、日本語版の船内新聞が毎夜キャ
ビンまで届けられました。

シャワールーム内を見ると造り付けの三面鏡があり内部にアメニティーグッ
ズとタオルが置かれています。
アメニティーグッズはSSヴァーゴ(中身はバーバーリー)と同じケースでし
たが、中身はノーブランドに簡略化されていました。

家具はクローゼットが大小2つあり使い勝手も良くて便利でした、逆に困っ
たのはタンスと書物用のデスクが無かった事でした。
タンスが無いのはかなり不便でしたし、ドレッサーをデスク代わりにするに
は奥行きがちょっと狭くてB5ノートPCを置いて使うのが精一杯でした。

キャビンに工夫がしてあるなあと思ったのは、中央部分に窓と同じ柄のカー
テンがかかっていて、必要に応じてベット部分とリビング部分を仕切ることが
可能になっていることです。
(ナオトン2号が寝ている間に、ナオトン1号がPC作業をする場合に有効でした)
 
 電源はドレッサーにコンセントが2つ(115Vと240V丸ピン)ありシャワール
ームの洗面台上部天井にも115Vのコンセントが付いています。
注意しなければいけないのは船内で無料貸出ししている240V用アダプターは
形状の変更だけで電圧はそのままです。
115Vコンセントは普通のプラグならOKですが、ドレッサーの鏡枠が邪魔にな
りACアダプターは大きさや形状により差しこむことが出来ません。
ACアダプターや2つ以上の電気機器を使う場合はテーブルタップを持ってい
くとかなり快適になると思います。

00/05/20(土) 15:48 ナオトン(JAF07741)

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09232 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その2食事)
( 8) 00/06/05 16:48

みなさん こんにちは。

だいぶ遅くなりましたけれども乗船記の続きをアップします。
今回は食事についての感想や気が付いた事です。

Vice-Cp.さんの乗船記にもあるようにSSトーラスには、フォーシーズンズ
(5デッキ和食)・セブンシーズ(8デッキ中華)・ル・ビストロ(9デッキ
イタリアン(有料))の3つのメインとなるレストランがあります。

オプションのイタリアンレストランは行かなかったので内容不明なので、乗
船費用に含まれている中華と和食レストランについてのみレポートします。

レストランでの3食の他にモーニングティーとアフタヌーンティーが10デッ
キのオブザヴァートリーにて行われ 夜食は中華レストランでサービスされま
した。

夕食は日本食レストランでは2種類のメインから選択する方式で中華レスト
ランは定食メニューでした。
どちらでも前菜とデザートがバイキング形式にしてありテーブル両側に同じ
内容で2列に並んでいる中から好きな品を取り前方へ抜けるか、脇を通って自
席へ戻ります。
デザートは数種類の品が順不同で補充されるため、時間を変えて見に行くと
違うお菓子が並んでいます。

朝食はレストランにより「和洋」又は「和洋中」の違いだけで、基本内容が
同じバイキングでした。
相違としては日本食レストランは納豆と味噌汁と緑茶が用意されていること、
中華レストランはおかゆが用意されてピータンやザーサイがある他、その場で
ワッフルを焼いています。
細かい点としてはレストランによってご飯の硬さをちょっと変えているよう
です。

朝食時に気の利いた事をするなあと思ったのは、焼いたべーコンやハムが油
ギトギトにならないように食パンを下に置いて油を吸わせていました。
2列のビュッフェの目玉焼きが固焼きと半熟に分けてあり、好きなほうが選
べるようにしてあった事です。

朝食に用意されている飲み物はコーヒーと水とおいしくないオレンジジュー
ス(濃縮還元を薄めすぎてしまったような感じ)しか無いのでフレッシュジュ
ースをオーダーする方が数グループいました。
私がシリアル用の牛乳を飲んでいたら真似する人が続出しちゃいました。

昼食は寄港地ではレストランで食べませんでしたが,2日目の昼にクルーズ
の目玉となる関門大橋通過の際に、オープンデッキにてバーベキューが行われ、
プールサイドでは音楽演奏と共にアイスケービングとフルーツケービングが実
演されて飽きさせない工夫が凝らされているのを感じました。

夜食はバイキング方式で中華粥とうどんが用意された他、デザート類が豊富
だったのが印象に残っています。

ティータイムは参加せずチラッとみただけでしたが、数種類のペストリーが
用意されていたようです。

レストランとは別にスポーツバーでは24時間ケ−キやサンドウィッチの軽食
をオーダーでき、雑貨屋さんの店先にあるような保冷ショーケース内のアイス
クリームを買うことができます。

この船ではガラディナー以外ではオープンシッティングのため、中華と和食
の両方のレストランに出没し両方のメニューを食べることも可能ですが、お腹
を壊しても当方は感知しません。

さすがに夕食はできませんでしたが、Vice-Cp.さんの乗船記等により寄港地
では下船するまでに時間がかかるという情報を得ていたので、朝食は眺めの良
い中華レストランで食べ、ギャングウェイに近い和食レストランでコーヒーや
緑茶を飲みながらアナウンスを待つパターンを行いました。


00/06/05(月) 15:50 ナオトン(JAF07741)


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09233 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その3サービス)
( 8) 00/06/05 16:48

みなさん こんにちは。

乗船記(その3)をアップします、今回はサービス部門についての感想や気
が付いた事です。

食事関係のサービスは乗客数の多さを勘案してようやく及第点と思います。
GWがらみで船客があまりにも多いためにウエイター・ウエイトレスが忙しす
ぎてコーヒー等のサービスに目が届かない状況でした。
船長主催のガラナイトでは前菜から配膳が間に合わないため、気が短い人は
イライラしていたようです。
おかげで同席した方とワインを飲みながらゆっくりおしゃべりできたのは功
罪かもしれません。

関門海峡通過時のランチタイムでオーダーしたアイスティーが砂糖入りだっ
たのでノーシュガーで注文しなおしたら、素早く反応してくれたのは良かっ
たです。
飲み物といえば、客船では特別な場所や時間を除いてコーヒー紅茶は無料が
デフォルトと思っていたのですが、SSトーラスではバーベキューランチやガラ
ディナーではオプション扱いだったのは不満でした。

毎夜行われるショーについては予想以上のレベルで毎日飽きずに見に行きま
したし、ショーを見るためにもう一度乗船しても良いなあと思います。
ただし火曜日はエンタティナーのオフにあたるようで、クルーのショーでし
たが、芸達者が多くてこちらもなかなか楽しめる内容になっています。
(乗船予定の方は早めスターダスト・ラウンジに行き一番前の席を確保される
ことをお勧めします。)

スポーツバー内部の一区画をサイバーカフェとして4台のPCを置いてインタ
ーネット接続を30分600 円にて提供しています。
@niftyユーザーならインターウェイ利用にてメールチェックをしたり、場合
によってはオンライントレードくらいできる環境と言えるでしょう。

今回は船内新聞は毎日キャビンまでちゃんと届けられ、 客室のサービスは
全般に丁寧で、清掃の状況とサービスのスピードは快適でした。
唯一不快に感じたのは、用意されたタオルから微かに異臭があったことです
がクレームに対してすぐに対応して新しいタオルを用意してくれました。
アイスティーの件と併せて感じたのは、不備を指摘した場合の対応が素早
いのは、「サービス」に対する会社の姿勢が現れていると思いました。


00/06/05(月) 15:48 ナオトン(JAF07741)

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09234 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その4安全)
( 8) 00/06/05 16:48


乗船記(その4)をアップします、今回はセキュリティーについての感想や
気が付いた事です。

SSトーラスのセキュリティーについてはトップレベルと考えて良いと思いま
す。
常にパッセンジャーコントロールが行なわれ、寄港地でも乗船する際には手
荷物のX線検査を受けます。
(場合によっては何度もX線を浴びることになるのでカメラやフィルムは取
り出しやすい場所に入れてハンドチェクを要求したほうが良いでしょう)

乗客としては面倒くさいと思われる方もいるようでしたが、怪しい人が入り
込む余地は有りませんし、安心してクルーズを楽しむための代償として考えれ
ば良いのではないでしょうか。
(よく旅行に持って行く魚料理用の出刃包丁を持参してなくてホッとしました。
別府寄港中には17歳少年のバスジャック事件が発生しましたし)

他の客船についてはよくわかりませんが、セキュリティースタッフとしてス
ウェーデンの本職の消防士28人(三ヶ月交代でスウェーデンから派遣されてい
ます)が乗船しているのは特筆ものではないでしょうか。

初日のスタッフ紹介の際にセキュリティー担当者と約束し、翌日航海中に消
防用設備を見学させてもらいましたが、船は古くても機材は本国と同様の最新
式の物を用意していました。
客船用に特別の消火用ノズルが用意されていたのは、安全についての考え方
でスェーデンのお国柄ではないかと思います。
通常は船内業務を行っている消防士は、火災発生時には4ヶ所(予備を含め
ると5ヶ所)あるファイヤーステーション(機材置場)へ7人ずつ向かうそう
です。

非常事態に備えたライフジャケットや緊急時のボート乗り場は自分で管理す
る必要があると思いますが、常に持ち歩くキャビンカードに記載されているの
は親切かな。
私達は食事中に訓練時間となりレストランのウェイトレスが揃ってチャイナ
ドレスの上にライフジャケットを着け(SSヴァーゴも同様)始めました。
TVで上映されるキャビン以外なら船内どこにいても実演を見ることになりま
す。

余談ですが、参加しなくてもマスターステーションの場所くらいは見に行く
ほうが良いと思いプロムナードデッキを歩いていると、12番のテンダー兼用ボ
ートのTAURUSの下に以前の船名がうっすらと読み取れる発見をしました。

00/06/05(月) 15:51 ナオトン(JAF07741)

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09245 JAF07741 ナオトン SSトーラス乗船記(その5)その他
( 8) 00/06/09 01:07

みなさん こんにちは。

今回の乗船記は思いつくまま、その1〜4に含まれない話をアップします。

1 入港・出港予定時間がアバウト

Vice-Cp.さんの発言にもありましたが、合図も予告も無くいつのまにか出港
してしまいます。
SSヴァーゴの時もそうでしたが、パッセンジャーコントロールで乗客が全員
揃ったと確認できた時点で出港するようです。
今回のクルーズではどの港でも早め(20分〜30分)の出港となりました。

入港の方はどの港でも早めに到着しているのですが、釜山と別府では入国審
査に時間がかかり、待ち時間が長くいつまでも船から降りられない状況です。
海外クルーズでは船内で事務手続きが行われ、個人別の入国審査なんて考え
られないので、外国船に乗りなれている方は混乱していたようです。
早めに情報を仕入れていなければ私達も「切れて」いたもしれないです。

別府では定刻10:00より少し早く接岸しているにもかかわらず、ツアーに参
加しない乗客が下船ができたのが、ようやく11:30過ぎでした。
下船が遅くなった原因は入国審査が最大要因ですけれど、ギャングウェイか
ら降りるタラップと別府観光港の岸壁とのバランスが悪く、角度が緩くなりす
ぎステップが立ちあがってしまい、女性の船客の中に降りるのが怖くて前に進
めない方が大勢いたこともあます。
定期フェリーの下船口を使用できれば状況はかなり異なっていたのではない
かと思いますが、港湾関係にもいろいろ事情がありそうでした。

2 服装指定は???

客船ではクルーズ中の服装指定は当日の船内新聞に記載されますが、「スタ
ーナビゲーター」(スタークルーズ社は名前を統一しているらしい)には服装
指定の欄が無い・・・
それでもキャプテンズ・ガラナイトはみ〜んなお行儀よくインフォーマル状
態でした。

3 後部は振動が大きい

Vice-Cp.さんと意見が異なる点ですが、キャビンが船体後部に位置していた
せいもあり、かなりエンジンの振動を感じました。
比較の意味は少ないですけれど、3月に乗船した「ぱしふぃっくびいなす」
もかなり振動する船と思いましたが、それと同等に響くと思います。
5デッキの日本食レストランでも9デッキの中華レストランでも感じたので
高速で運行する25,000t前後の客船の宿命かもしれません。

4 天井が低い・床が平でない

船が古いので仕方がありませんが、船全体で天井が低いのです。
流行のアトリウムは望むべくもありませんが、新しい客船に乗り慣れている
人は圧迫感を受けるかもしれません。
もうひとつ古い船の特徴で廊下の段差をスロープ状にしてカーペットを敷い
ているため気付き難いですが、通路を歩いているとちょっと上がったり下がっ
たりします。

5 バリアフリーに気遣っている。

最新のSSレオやヴァーゴのように公共の場所には車椅子対応トイレは用意で
きていませんが、古い船なのに6室の車椅子対応キャビンを用意しています。
スターダストラウンジのように構造上階段を無くせない場所もありますが、
別府入港時には船内新聞にて「特別の手配」をする旨記載し、バリアフリーに
頑張っていました。

6 国内船と競合か?

今回のクルーズで仲良くなった同年代のご夫婦がいました、彼らは昨年のGW
には「ぱしふぃっくびいなす」でクルーズを楽しまれたそうです。
一緒に食事などしている際に昨年のクルーズメイトと出会うことが多く、私
のほうが面食らってしまいました。
日本船も頑張って特徴を出さないと営業的に危険だなあと感じました。

7 雑感

6月でSSトーラスの神戸・福岡・釜山・別府のコースは終了します。
一部では現航路にSSレオが就航しSSトーラスは横浜へ移動するとかいう噂も
流れていますが9月以降は不明のままですね。

ワールドサイズのSSレオが日本就航したら是非にも乗りたいと思っています。
バリアフリーに楽しめる船なので、国内では不可能だったハンディキャップク
ルーズを実行できたらと思っています。

00/06/08(木) 23:29 ナオトン(JAF07741)

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